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学会・研修の実績


学会

2014年度の実績

日本看護学会参加人数(日本看護協会主催学会、学術集会)

学会名 参加人数
慢性期看護 16
看護管理 2
精神看護 3
急性期看護 3
在宅看護 2
日本看護科学学会 1
日本看護診断学会 2
日本手術看護学会 3
日本小児がん看護学会 2
日本助産学会 2
36

自主研究の学会発表数とテーマ

計24題
学会名 題数 テーマ
第20回 日本家族性腫瘍学会学術集会 1 BRCA1/2遺伝子変異陽性乳がん患者の挙児希望に対する不妊治療とRRSOに関する検討
第16回 日本褥瘡学会学術集会 1 当院における褥瘡ハイリスク患者ケア加算算定患者の褥瘡発生の現状と課題
第14回 日本感染看護学会学術集会 1 カテーテル関連尿路感染症患者への感染対策~感染看護の視点から看護援助を振り返る~
第50回 日本移植学会総会 1 慶應義塾大学病院の肝・小腸移植医療における多職種連携の現況
第45回 日本看護学会‐看護管理‐学術集会 1 臨床指導ナース研修プログラム修了者の活動と効果
第11回 日本循環器看護学会 1 心不全患者の精神面と自己管理における看護介入の検討
第20回 日本腹膜透析医学会 学術集会・総会 1 アンルーフィング術実施状況と外来における患者指導標準化の試み
第27回 日本総合病院精神医学会 1 精神看護専門看護師を中心とする精神科リエゾンチームの役割と課題
第18回 日本看護管理学会 3 看護職のキャリアアドバイス制度の有用性と課題
看護職員のキャリア開発事業の評価
退職者の退職理由および退職後の動向
第24回日本臨床精神神経薬理学会 第44回日本神経精神薬理学会 合同年会 1 入院患者を対象とした内服管理方法に関する冊子の作成
第42回 日本集中治療医学会学術集会 2 ICUにおける早期嚥下機能訓練に対する取り組み(第2報)
ICU入室患者の廃用性筋萎縮の部位別特異性と下肢筋群に重点をおいた急性期リハビリテーションの効果
第30回 日本環境感染学会 1 NICU・GCUにおけるサーベイランスの結果報告―PICC挿入時マニュアルに沿って―
第29回 日本がん看護学会 1 汎性子宮頸部摘出術を受ける患者を支援するチーム医療の特徴
第40回 日本脳卒中学会総会 1 脳血管障害による片麻痺患者の機能改善に有用な動作に関する検討
第79回 日本循環器学会学術集会 3 重症大動脈弁狭窄症手術患者への包括的介入の取り組み
心不全患者の抑うつとセルフケア行動の関係性
心臓血管外科患者の術後回復に影響を及ぼす要因について-栄養状態、筋力、活動性に焦点を当ててー
<学位・修士研究を卒業後就職してから発表したもの 3件>
第24回 日本小児看護学会 学術集会 1 幼児期の個別性にあわせたプレパレーションのためのアセスメントと実践方法の検討
第18回 日本看護管理学会 1 看護の質保証に向けて-根拠に基づいた実践を可能にする教育支援体制の整備-
第40回 日本看護研究学会 学術集会 2 病院に勤務する看護師の看護における社会的スキルの関連要因
ブラジルにおける日系永住高齢者の生活満足度と関連要因

2014年度 学会発表者

田邉沙央里/消化器クラスター病棟

当院では子宮頸癌に対して、広汎性子宮頸部摘出術という、子宮頸部のみを摘出し妊孕能を残すことができる手術が行われていますが、手術後に妊娠・出産に至ることが多いとはいえない現状がありました。そこで、2010年より慶應義塾大学大学院健康マネジメント科の小松教授ら、医師、看護師と、同手術を受ける患者さんにどのような看護介入が必要なのかを明らかにする研究活動を開始しました。
研究当初は、患者さんが妊娠、挙児希望、出産などについてどのように認識し、行動しているかを調査し、その結果を質的記述的に分析し、手術に関連した身体的および精神的変化の特徴を明らかにしました。それをもとに、患者さんにどのような支援が必要とされているかを学際的なチームメンバーの意見を集約して分析し、ケアツールとして患者さん用パンフレットを作成するなどの研究活動を行っていました。
上記の研究過程で、患者さんはがん治療だけではなく、その後の妊娠、出産と長期的で複雑な治療経過をたどり、支援する医療者も患者さんのニーズに応えたいという思いを持ちつつも、葛藤しながら支援していることが明らかになりました。
そこで今回、患者さんを支えるチーム医療の特徴を質的に分析し、第29回日本がん看護学会で「広汎性子宮頸部摘出術を受ける患者を支援するチーム医療の特徴」という演題で口演発表をしました。専門職者が患者さんのニーズに慎重に対応しながら、長期的な過程で生じるリスクを最小限にすべく協働していることが明らかになり、チーム医療が連動するための看護師の役割を根拠を持って示すことができました。全国から集まった医療関係者の前で、発表や意見交換ができ、とても貴重な経験になりました。
看護研究をきっかけに毎年日本がん看護学会に参加していますが、がん看護に関する新たな知見が得られ、その学びを部署内で共有し、看護の質の向上につながっていると考えています。また、自身のモチベーションの維持につながり、がん看護専門看護師を目指したいという目標ができました。今後も日々の看護実践の中で疑問に感じたことをそのままにせず、エビデンスにもとづいた看護を提供していきたいと思います。



海外研修

海外研修は、当院看護部独自の発達モデル・レベルⅢ以上のナースを対象としています。研修期間は1ヶ月で研修テーマ・行き先は各自が自由に決めることができるようになっています。

2014年度 海外研修参加者

杉浦なおみ(主任)/一般集中治療室

慶應義塾大学病院の海外研修は、研修期間は最長1ヵ月間、研修内容は自分で組み立てて参加できる、というとても魅力的な研修です。海外の先人に学ぶチャンスをいただき、職業人としてものの見方がふくらみ、これまでの経験を肯定できる貴重な研修となりました。その魅力を少しでもお伝えできればと思います。

1.目的を明確に
テーマが自由に選択できるということは、何を学びたいのか(目的)が重要です。目的をもって今後の実践にどのように活かすのか(計画)を具体化すると、組織への申請の際にも研修先との交渉もチャレンジしやすくなりました。私はこれまでの経験から、シミュレーション教育を急性期の臨床でより活用したいと考えていたので、研修先は、その教育施設として有名なハワイ大学医学部のSIMTIKIシミュレーションセンターを選びました。

2.異文化に学ぶ
滞在初日、ハワイにはめったに来ないハリケーンに見舞われました。気分まで灰色になるところを、「めずらしいハワイが見られたね」の講師の一言でラッキーな体験となりました。さらりとポジティブに見方をかえることができるすごさに感服です。
大学行きのTHE BUSには時刻表がなく「20分もすれば次が来る」しくみです。電車が数分遅れただけでカリカリする時間軸はリセットです。そして、シンプルであることの良さを見直せました。手間をかけて工程を複雑にしていないか、無駄を省く視点でも仕事を点検するきっかけになりました。
さらに、学習の成果を共有するサイズ感が違います。そもそも自分の部署、自分の施設という枠にとらわれていません。様々な国から新しい人がどんどん入ってくるハワイだからこそ、自分たちが開発した知的財産は、どんどん公開していく、そうすることでシミュレーション教育全体の質が向上し、発展していくという考え方には圧倒されました。

3.自ら「気づく」ことを促す
つたない英語で研修に参加すること自体が大冒険でしたが、体験したからこそ学べる「気づき」があり、言語化することで意味づけられ確固たる学びになることを体感しました。 まず、ウェルカムな研修環境の大切さです。コースでは、うまくできれば手をたたいて全身で喜び、間違えたことさえも大笑いで喜び、「どうすればよいか」納得するまでフランクに意見を交換していました。シミュレーションなんてそもそもニセの状況なのだから緊張させてはダメと講師は強調します。デブリーフィングはとても大切なセルフリフレクションの機会ですが、学習者が自ら「気づく」ことを促すためには、どのように良かったのか、どうすればさらに良くなるのかを建設的に話し合える環境がとても重要です。「ほぐす」ことやオリエンテーションによって、目的を共通認識することの大切さを再認識できました。 
さらに「学習の成果は指導者が保証する」という考え方が印象的でした。言葉にするとあたりまえのようですが、学習目標が達成できない場合は、対象に合った学習方法であったかを真摯に振り返ります。シミュレーションはカリキュラムがあってこそのもので、学習者に今何を学んでほしいのか、指導者側が明確にしておくことが重要であると痛感しました。海外研修で学んだシミュレーション教育の考え方、指導者の育成、具体的なデブリーフィングのスキルなど、今後の指導に大いに活用し学習の成果を還元していきたいと思っています。多職種が参加してリーダーシップやメンバーシップを学ぶシミュレーション教育が行われていたことも、ぜひ参考にしたいと思います。

4.経験を意味づける
先端を行く環境に身を置くことで、これまで取り組んできたことを俯瞰でき「これでいいんだ」と自信をもてたことは最大の収穫です。根拠が明確になると自信をもって前進できる勇気につながると実感しました。
海外研修での素晴らしい出会いにこころから感謝申し上げます。研修先の皆さまにとても親切にしていただき、自分を迎えてくださったように、今後行動できたらと思います。そして、忙しいときに快く送り出してくれた上司や職場の仲間にも感謝の気持ちでいっぱいです。海外研修で学んだことをこれから実践に活かしていくことで、精一杯恩返しをしたいと思っています。