看護部からのお知らせ INFORMATION

2021年度 リーダー研修が始まりました

 5月から2021年度リーダー研修が始まりました。今年度の研修者は35名です。
 リーダー研修は1979年からはじまり、今年で43回目となります。慶應義塾大学病院看護部では様々な研修を行っていますが、その中でも核となる研修の一つです。リーダー研修では、発達レベルⅡの看護師が看護の質の向上のために、リーダーシップ能力の開発を通して看護師としての自律を目指します。

【研修目標】
1.組織人・専門職として行動できる。
2.自己を認識でき、円滑な人間関係を保つことができる。
3.全体の状況を把握し、問題解決ができる。
4.チームメンバーの意欲を高め、目的達成のための支援ができる。
5.指導的役割を果たすことができる。
 
【研修内容】
 リーダー研修は、5月から翌年3月までの研修で、第1~5段階で構成されています。
 第1段階のオリエンテーションは2グループに分かれて、2021年5月17・24日に開催されました。まずは、医療情勢の変化や病院、看護部の動向について理解を深め、組織人、専門職業人としての行動についてディスカッションを行いました。つぎに、研修者はグループに分かれ「私の強みと課題」をテーマに1分間のスピーチを行いました。研修者は緊張しながらも、自身の目標を活き活きと述べていました。スピーチのあと、伝わるプレゼンテーションであったかお互いにフィードバックを行い学びを深めました。最後にリーダーシップとコミュニケーションについて講義を受け、リーダーシップ開発に必要なことや効果的なコミュニケーション、プレゼンテーション技法について学習しました。
 
【研修者の声】
 「日本の医療情勢や病院の組織・運営状況についての視点を持ちながら、自部署の役割や問題点について考えていきたい」「1分間スピーチは緊張したが、伝える内容だけでなく、声のトーンや早さ、目線を合わせる事が必要と学んだ」「リーダーシップは、備わった素質ではなく経験学習により向上できるため、自分なりのリーダーシップを習得していきたい」といった声が聞かれました。講義やスピーチを通して、リーダー看護師として次の課題が明確になったようです。
 
 第2段階からは、看護観や看護倫理、看護師の責務についてグループワークを中心に学習していきます。