看護部TOPICS

平成29年度プリセプター研修終わりました。

研修 2018.04.10

「人を育て、自分も育つ」

【概要】

昨年3月から約1年にわたるプリセプター研修が終わりました。この研修の目的は、指導者が承認や傾聴のスキルを学習・活用し教育スキルを高め、役割発揮上の戸惑いや困難さを表出し対処方法を見出し、指導者としての自己の成長を確認することです。

プリセプター研修は、約1年間の研修プログラムが組まれています。開催時期は、新人看護師の状況に合わせて、精神的に落ち込みやすい時期や成長・発達により指導スタイルの変更が求められる時期などです。

【目標】

<第1回:3月~4月> 

  1. 新人看護師を取り巻く状況について理解し、どのように職場環境を整えれば良いか考えることができる。
  2. 新人看護師と建設的な関係を築くために、共に学んでいく姿勢がもてる。
  3. 自分自身のコミュニケーションの傾向を振り返り、教育的な関わり方を理解する。
  4. 看護技術を指導するために必要なスキルトレーニングの原則を理解できる。
  5. 基本的な看護技術のモデルを示せるよう、自己のスキルについて点検し、効果的な指導方法を表現できる。
  6. 与薬行動について原則的な行動のモデルを示し、指導することができる。
  7. 新人看護師の状況を把握し、職場の指導に役立てることができる。

<第2回:6月>

  1. 指導者としての実践から、自己の指導の傾向に気づき、強みや課題を明らかにできる。
  2. プリセプターとしての自己を肯定的に振り返ることができる。

<第3回:11月>

  1. 新人看護師の成長に合わせた指導の時期や方法について理解できる。

<第4回:2月>

  1. 自己の教育スキルや、指導者としての成長を総合的に評価できる。

 

【研修の様子】

 研修では、ディスカッション、グループワーク、ロールプレイを活用し、新人看護師が成長していく過程を理解した上で、具体的な指導方法、うまくいったこと、より良い指導をするためにどうしたらいいか、など考え、そして共有し、皆で成長してきました。第4回では、「次年度のプリセプターへ」というメッセージ集を作成し、自分たちの1年間の学びを次のプリセプターへ繋げています。冊子は各部署に配布し、次年度のプリセプターをはじめ、新人看護師、プリセプターを支えてくれた同僚・管理者と研修の学びを共有するツールとして活用しています。この研修の学びを糧に、今後は病棟のリーダーとしてステップアップしていきます。

 

 

 

 

フィジカルアセスメント研修Ⅱ終わりました。

お知らせ 2018.01.29

【概要】

 平成29112122日にフィジカルアセスメント研修Ⅱが開催されました。

フィジカルアセスメント研修Ⅱは、演習Aと演習Bの二つで構成されています。演習Aは、模擬患者を対象にしてフィジカルイグザミネーションを活用し得られた情報から、「正常・異常の判断」を行い、指導者のもとフィジカルアセスメントを学ぶことが目的です。演習Bは、9月に実施したフィジカルアセスメント研修Ⅰで獲得したフィジカルイグザミネーション習得状況の確認が目的です。

<目標>

1.各領域の知識を活用し、正しいフィジカルイグザミネーションが実施できる。

2.フィジカルイグザミネーションを実施し、得られた結果の正常・異常が判断できる。

 

【研修の様子】

<演習A

 患者さんが腹痛を訴えるというシナリオで、模擬患者さんに対して診察を行う実践に近い形式でシミュレーション演習を行いました。そして、その様子をビデオで撮影し、指導者と共にグループ皆でアセスメントを行いながら、自分の演習場面を振り返りました。

 研修者からは「模擬患者さんの反応を見ながら演習をすることで、より臨床をイメージして行えた。腹痛の訴え時に腹部のアセスメントのみをするのではなく、全身のアセスメントをすることが大切だと再確認できた」「患者への対応をビデオに撮影し、振り返ることで自己を客観視できた」「患者さんとの関係を築く上での共感を示す言葉や挨拶が重要であると再認識した」といった声が聞かれました。また、模擬患者さんから「診察の際に手を温めてくれたのが嬉しかった」などの、患者さんの視点でフィードバックを受けることで、専門職業人として態度や日ごろの患者さんとの関わりを振り返る機会となったようです。

 

<演習B

 シミュレーターに対して診察を行い、フィジカルイグザミネーションを中心に、指導者と共に振り返りました。研修者からは、「正しくイグザミネーションを実践することが、患者さんをアセスメントする上で重要だとわかった」などの声が聞かれ、イグザミネーションの習得状況や課題を見つけることにつながりました。

 

 

 6月には、段階的なプログラムの集大成であるフィジカルアセスメント研修Ⅲで、統合的なフィジカルアセスメントを看護援助に繋げていくことを学びます。

せん妄アセスメント研修行いました 

お知らせ 2017.12.28

 

 当院は特定機能病院であり、急性期治療を行っています。また地域がん診療拠点病院であり、その使命として、患者さんの認知機能、身体機能を維持して地域に帰っていただくよう努める必要があります。そのため、せん妄に対する理解を深め、患者さん、患者家族と一緒にせん妄予防ケアができるよう「せん妄アセスメント研修」が行われました。 

 

研修日:1011日・18日(どちらか1日に参加)

対象:発達レベルⅡ以上の看護師

    (現場でリーダーシップを取る事ができ、研修内容を現場に伝え、反映させることができる看護師)

講師:リエゾン精神看護専門看護師 河野佐代子

目標:1.せん妄について正しく理解し、せん妄とその予防的介入について基礎的な知識を習得する                        

   2.せん妄予防の看護、発生時の看護について基礎的な知識を身につける

 

 近年、せん妄ケアに関する研究は飛躍的に進歩しています。また、せん妄の遷延は患者の予後や認知機能、身体機能の悪化に繋がるため、ケアの中心は症状コントロールから原因に対する予防ケアへシフトしています。講義では、最新のエビデンスをもとに、せん妄についての正しい知識を学び、せん妄を発症させる要因についてわかりやすい例え(準備因子:蒔、新聞紙など燃えやすいもの 直接因子:ライター 促進因子:油など、ついた火を燃え続けさせるもの)を用いて、各要因についての理解を深めました。また、仮想事例を用いたアセスメントを行うことで、観察項目や看護ケアについて、考えることができました。研修者からは、「臨床で遭遇しやすい場面をもとに、せん妄の要因やアセスメントの方法について、具体的に理解できた」「研修を通してせん妄の要因を明確にできたことで、ケアの自信につながった」という声がありました。

研修後は、研修に参加したリーダー看護師を中心に、自部署で勉強会が開催され、チームアプローチによる患者ケアの重要性を共有しています。

 

 

 

 

 

 

 

臨床指導ナース (2017受講者)

お知らせ 2017.11.15

   平成29年度の臨床指導ナース育成研修が5月から開始となり、講義・演習を終え、今後はさらに実践的な研修になります。

 

 

研修の前半では、本学看護医療学部の教員を中心に、2ヶ月間の講義・演習を行いました。講義は基礎編・応用編に分け、臨床指導ナースに求められる知識・技術・態度について学びました。受講者たちは、これまで自分が臨床で行なっていた指導を振り返り、今後の指導にどのように活用するか考える機会となっています。9月には学生実習があり、学生の特徴と個別性を踏まえ、学生が実習の成果を実感できるような関わりが重要であることを改めて学びました。11月からはフィジカルアセスメント研修やプリセプター研修にインストラクターやファシリテーターとして参加し、さらに実践的な研修になります。

 

今年度の受講者は5名です。すでに部署での看護実践や教育において中心的な役割を発揮していますが、より理論的知識や根拠に基づいた教育を現場で行うというそれぞれの目標に向かって、本研修に参加しています。また、看護の楽しさややりがいなども大切にし、後輩の強みを活かしながら指導していきたいと考えています。

 

 

Sさん(看護師)/ハイケアユニット 

 整形外科病棟、救急外来、GICUをローテーション後、現在HCU病棟で勤務しています。急性期病院である当院では、正確な看護技術やフィジカルアセスメントなど高い能力を求められており、後輩看護師への指導や育成を行う重要性を感じ、臨床指導ナース育成プログラムを受講しました。技術や知識だけでなく、後輩が患者さんへの看護から様々なことを感じ、看護の楽しさややりがいを感じることができるような指導を目指したいと思います。

 

 

Tさん(看護師)/外科系

 皮膚科・歯科口腔外科等の混合病棟で経験した後、皮膚科・耳鼻科病棟へ異動し、現在は整形外科病棟で勤務しています。自分の関わりによって相手が変化していくことに指導の楽しさ・やりがいを感じ、教育能力を一から学び、自分の能力をもっと向上させたいと思いこの研修を受講しました。

一緒に悩み・考え、看護の楽しさを実感してもらえるような、そして看護を好きになってもらえるような指導をしていきたいです。

 

Iさん(看護師)/内科系病棟

  一般外科病棟、内科外来、皮膚科・口腔外科等の混合病棟を経て、現在は腎・内分泌代謝・神経内科・眼科病棟で勤務しています。看護師の経験を重ねるうちに、より良い看護を提供するためには看護チームとしての成長が不可欠だと実感し、臨床指導ナースを志しました。学生やスタッフと共に学ぶ姿勢を持ち、看護の意味を考えて実践し、その成果を実感することで「またやってみよう」と主体的に取り組めるような指導を目指したいです。

 

Sさん(看護師)/外科系病棟

 私は、一般消化器外科、GICU、救急外来を経て、現在脳外科・歯科口腔外科・形成外科の混合病棟で勤務しています。臨床指導ナース研修に取り組むことで、看護の奥深さややりがいを看護学生や後輩看護師へ伝え、個々の能力や強みが少しでも多く発揮できるように関わりたいと思っています。そのためにも、指導者として、研修での講義や後輩看護師の指導という実践を通し、コーチングスキルを高めていきたいと思っています。

 

Kさん(看護師)/循環器クラスター  

 精神科病棟と外科系病棟をローテーション後、現在は循環器クラスター病棟で働いています。

私が看護師として様々な葛藤や困難な状況に直面したときに、多くの先輩看護師の支えにより一つ一つ乗り越えることができました。何故先輩方の関わりが効果的であったのかを研修を通して分析し、後輩に還元したいと思います。後輩が看護師として成長し更に後輩へと還元していくことを目指し、臨床指導ナースとして役割発揮したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

退院支援研修終了

研修 2017.11.15

退院支援研修行いました

 

【概要】

 622日、76日に発達レベルⅠの看護師を対象とした退院支援研修(メンバー編)を、

911日、27日に発達レベルⅡ以上の看護師を対象とした退院支援研修(リーダー編)が行われました。

 今後、高齢化社会に伴い病院の機能分化が進んでいきます。当院では、急性期病院として地域包括ケアの視点から早期からの退院支援がとても重要となります。看護師は患者さんの最も身近な存在として、患者さんの生活を支える役割があります。当院の退院支援研修は、看護師の成長発達に応じて退院支援ができるよう、メンバー編・リーダー編に分けてサポートしています。研修目標は下記の通りです。

 

<退院支援研修(メンバー編)

  1. 自分自身が社会の中の生活者の一員であることを認識できる
  2. 退院支援は入院時から始まることを意識し、退院支援に必要な情報収集やスクリーニングができる
  3. 入院時からゴール(何のための入院か、どこを目指すのか)を意識し、生活者の視点でアセスメントする必要性を理解できる
  4. 意思決定支援や自立への支援も退院支援につながることを理解することができる
  5. 介護保険や訪問看護などの知識を確認できる

 

<退院支援研修(リーダー編)

  1. 自身が病院職員の一員であり、社会の一員であることを認識できる。
  2. 退院支援は入院時から始まることを意識し、退院支援に必要な情報収集やスクリーニングができる。
  3. 入院時からゴール(何のための入院か、どこを目指すのか)を意識して看護介入できる。そのうえで支障となることは何か、生活者の視点でアセスメントできる。
  4. 意思決定支援や自立への支援も退院支援につながることを理解し、病棟での指導に活かす方法を検討できる。
  5. 介護保険や訪問看護などの知識を再確認できる。

 

【研修の様子】

研修は、看護部認定の退院調整看護師を講師に招き、【医療を取り巻く環境について】【退院支援について】【社会資源(制度)について】に関しての講義と、講師の投げかけで、研修者自身も看護師一人ひとりが退院支援において何ができるかを考えながら進みました。また、事例を用いながらスクリーニングシートを実際につけてみるなどワークを行い、普段病棟で行っていることの意味を振り返ることができました。

 メンバー編では、「日々の看護が退院支援につながっていることを知ることができた」「指示や組まれている看護ケアが患者さんのためになっているのか考えながら看護をしたい」「患者さんの早期回復にむけての術中看護を行えるようにしたい」など、日々の病棟での実践が退院支援につながっていること、退院支援を行うためのメンバー役割について理解を深め、研修者自身がそれぞれの部署で取り組める退院支援について考えることができました。

 リーダー編では、「フローチャートなど活用しながらチームとして退院支援を行えるようにしていきたい」「早期に退院にむけてチームで介入できるように研修で学んだことを活かしたい。また後輩の指導にも活かしていきたい」など、自身の退院支援能力の向上だけでなく、メンバー看護師への指導など、チームとして退院支援能力を向上できるにはリーダーとしてどのように関わればよいのかを考えることができました。

 今後は各研修で学んだことを活かしながら、部署での患者さんの退院支援につなげられるような役割発揮が期待されます。 

 

 

 

 

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