包括的看護の実践
切れ目のない包括的看護
看護部は時代の要請や看護学の発展と合わせて、その時代に最も適した看護を実践することを目標に活動しています。看護提供システムや看護方法、教育などを常に見直し、患者さんのニーズに対応しています。一人ひとりの患者さんの特性に応じた看護を提供するためには、チーム力を発揮し、卓越した知識・技術を持った看護師による相談や専門ケア、多職種による専門ケアが不可欠となります。また、入院期間が短縮していく中、患者さんの療養環境の調整は、外来受診時から入院加療後の生活を見据えて行うことが必要です。療養環境の調整や在宅医療の支援、地域との連携を充実させするために、多職種が連携したチーム医療を推進し、切れ目のない包括的看護を実施しています。
包括的看護を実践するために
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慶應チームナーシング
リーダーを中心として複数の看護師で構成するチーム制、「慶應チームナーシング」を採択しています。どの看護師も個々の力をうまく発揮しながら、自分に不足している能力はチームの力を借りて補い、実践できるよう看護をチーム全体で保証しています。
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外来看護・看護相談
患者さんの療養生活の場は、病院から在宅へと向かっています。患者さんの生活の質を高めるために外来・病棟という枠を超えて、生活指導や療養環境調整、意思決定への支援などの看護相談を行っています。
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専門領域看護師の機能
専門性を活かし直接患者さんに看護を提供するとともに、院内の看護師の指導・教育および相談活動を行います。各専門領域看護師がそれぞれの分野で
活躍しています。 -
EBP(Evidence-Based Practice)
2013年度から「臨床における根拠に基づいた実践:EBP(Evidence Based Practice)」の導入に取り組んでいます。EBPとは、最新のエビデンスをケアに取り込み実践することにより、最善なケアを提供することを目的とした活動です。