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先輩紹介SENIORS

2年目看護師

幅広い領域に対応できるナースが目標

Kさん 久留米大学卒業

入職理由について

領域や対象を問わずにケアを提供できるような知識や技術を身につけたいという思いと、対象者の不安に寄り添い、安心感を与えられるような看護を提供したいという思いがありました。当院の教育理念は「自律したジェネラリスト・ナースの育成」であり、充実した支援システムがあることから、幅広い領域や対象に対応できる技術や知識を学び、実践する環境が整っていると感じました。また、当院は慶應チームナーシングという看護提供方式を取っているため、あらゆる専門領域の看護師や多職種が連携して医療・看護を提供できます。それが、私が理想とする「対象者に安心感を与えること」につながると考えました。

現在の仕事内容とやりがいに
ついて

婦人科疾患の患者さんに対して、手術、抗がん剤治療、放射線治療、緩和ケアなど幅広いケアを提供しています。特に急性期の患者さんはクリニカルパスが短く数日間で退院される方も多いので、短い入院期間でも安全に手術を受け、退院後も問題なく過ごせるように支援しています。また、化学療法を受ける患者さんはクールを重ねるごとに副作用を生じる方が多いため、ご自宅で安全に過ごせるように入院時から退院後の生活を見据えた退院支援を行っています。患者さんの生活に合った退院指導ができ、患者さんから「家で安心して過ごせそう」と声をかけていただけるとやりがいを感じます。

仕事の難しさと乗り越え方に
ついて

婦人科病棟には子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮がん、卵巣がんなどの女性特有の疾患の患者さんが入院されています。その中で妊孕性(にんようせい)の喪失に辛さを感じている患者さんとの関わり方がわからず、自分の経験不足・スキル不足を感じていました。その際、患者さんが感じている辛さをチームで共有し、どのような関わり方をすればよいのか話し合うことで患者さんの気持ちに寄り添った対応を学び、自分自身も安心感を持ってケアを提供できるようになりました。

今後の目標について

慶應大学病院の看護の特徴として、対象や領域を問わずに看護が提供できる「ジェネラリスト・ナースの育成」があります。研修を通して所属病棟では経験できない看護技術や知識を学べる機会があり、また、他病棟で2週間働くジョブローテーションで他の病棟に行き、普段経験できない実践的な知識や看護技術を経験する機会もあります。研修や制度を活用しながら、あらゆる疾患を幅広くみることができるようになりたいと思います。

2年目看護師

同期や先輩方の支えで前を向いて働ける

Mさん 慶應義塾大学卒業

入職理由について

慶應大学病院は特定機能病院として高度医療を提供しているため、先端医療や幅広い分野の知識を習得できる点や、教育理念として「自律したジェネラリスト・ナースの育成」を掲げ、それを実現する教育体制が整っている点に魅力を感じました。また、学生の頃に当院での実習を通し、先輩看護師の方々が患者さんと丁寧に向き合い尊厳を大切にされている姿から、一緒に働き成長したい思いが一層強くなりました。当院で看護師としての経験を積むことで、幅広い知識と技術を習得し患者さんに寄り添う看護師に成長できると考え入職しました。

現在の仕事内容とやりがいに
ついて

所属している消化器外科・内科病棟では、主に肝胆膵領域、末梢血管の病変に対する手術や内視鏡治療、血管治療などを受ける患者さんを診ています。看護師は、手術前後の全身状態管理やドレーン管理、退院後自立した生活を送るためのセルフケア支援などを行います。安心・安全な入院生活を送れるよう、一人ひとりの患者さんのADLや個別性に合わせた援助を心がけています。侵襲度の高い手術も多いため、術後思うように身体が動かせず一人で歩くことも難しかった患者さんが、元気に回復し退院される姿を見るととてもうれしくやりがいを感じます。1年目と比較し、重症度の高い患者さんを受け持てるようになりました。一人ひとりの患者さんの状態変化に合わせ、根拠を持って看護計画を実践できたときに自身の成長を感じます。

仕事の難しさと乗り越え方に
ついて

安全・安心な医療を提供するためには「専門職として自分を律する」ことが重要ですが、それは同時に看護師という仕事の難しさでもあると感じています。1つの薬剤投与においても、安全に実施するためにはマニュアル通りに十分な確認行動を行い、臨床で必要となる知識を習得することが必要です。そして専門職としての自信を持って看護を実践することが、患者さんの安心感にもつながります。どのような環境でも十分な確認を行うことや、知識・技術を主体的に習得し続けることなど、自分を律し努力することの大変さを実感することもありますが、わからないことや不安なことがあればいつでも相談に乗ってくださる先輩方に支えられています。特に、自分の性格や傾向を理解し指導してくださるプリセプターの存在は大きな心の支えでした。ミスをしてしまったときは一緒に原因を振り返り、対策を考えてもらうことで看護師として成長することができたと感じています。大変なこともありますが、同期や先輩方とのつながりによって支えられ、前を向いて働くことができています。

今後の目標について

現在は主に病棟看護師として手術や内視鏡治療、血管治療などを受ける患者さんをみていますが、今年から外来を担当することもあり、入院前や退院後の患者さんと関わる機会が増えました。入院前に疾患を受け止められなかった方が、治療の経過を終えて病気を受け止め前向きに変化する姿や、手術を受けた方が退院後に自立して生活されている姿を見ると、患者さんを生活者として捉え、人生観や思いを大切に看護実践することの重要性をより一層強く感じました。入院中の関わりだけでなく、外来、入院、治療、退院の一連の流れにおいて患者さんが安全な医療を受け、望む生活を送れるよう、必要なケアができる看護師に成長していきたいです。

5年目看護師

リーダー研修を通して学びを深める

Yさん 東京家政大学卒業

入職理由について

私が当院を選んだ理由は、特定機能病院として最先端の医療・看護技術を学び、患者さんに提供することができると考えたからです。また、教育システムが充実しており、自分の考える看護師像に向かって自分のスピードで成長していけるところにも惹かれました。研修制度も整っており、必修研修だけではなく、自分の学びたいことを学びたいタイミングで勉強していける環境に魅力を感じました。

現在の仕事内容とやりがいに
ついて

私が働いている婦人科/女性共用床では、比較的若い、AYA世代とされる患者さんが多く入院されています。AYA世代の患者さんは退院後も今まで通り仕事や家事、子供の世話など普通の生活に戻っていきます。治療後の万全でない状態や、治療を継続した状態でどのようにバランスをとりながら生活をしていくか、本人の希望を確認しながら看護介入していくことに難しさを感じることがあります。また、4年目からプリセプターやリーダーを任されるようになり、新人看護師と共に常に奮闘しています。新人看護師を指導していく中で、私自身も勉強させられることが沢山あります。間近で後輩の成長を見られることに、とてもやりがいを感じています。

仕事の難しさと乗り越え方に
ついて

入職後、最初に難しさを感じたのは、「命の重さ」についてです。人の命を預かり、適切な医療が適切なタイミングで施されているか、自分たちにできることは何かを考えてアセスメントし、他職種と連携をとりながら働くことに難しさを感じました。看護師としての自分の考えだけでなく、他職種の考えも汲み取りながら、あくまで患者さんを第一にした意見を求められることが非常に難しかったです。今でも悩むことや不安に思うことはたくさんありますが、病棟の先輩方や後輩たちに助けられながら1つのチームとして病棟みんなで考え、目の前にいる患者さんにとって最善な状態を目指して看護を提供しています。

今後の目標について

5年目となった今年度、リーダー研修に取り組んでいます。リーダーとして病棟全体を見て、各々の進捗状況から必要なときに支援できるよう常に周りに気を配る必要があります。今までは自分の仕事で精一杯でしたが、視野を広げ、全体を見ることができるように日々努力しています。リーダー研修を通して、病棟の看護師一人ひとりの特性を考慮しながら、安全な業務分担ができるように学んでいきたいです。また、どんなときも患者さん第一を忘れずに仕事と向き合っていきたいです。