退院支援研修終了
退院支援研修行いました
【概要】
6月22日、7月6日に発達レベルⅠの看護師を対象とした退院支援研修(メンバー編)を、
9月11日、27日に発達レベルⅡ以上の看護師を対象とした退院支援研修(リーダー編)が行われました。
今後、高齢化社会に伴い病院の機能分化が進んでいきます。当院では、急性期病院として地域包括ケアの視点から早期からの退院支援がとても重要となります。看護師は患者さんの最も身近な存在として、患者さんの生活を支える役割があります。当院の退院支援研修は、看護師の成長発達に応じて退院支援ができるよう、メンバー編・リーダー編に分けてサポートしています。研修目標は下記の通りです。
<退院支援研修(メンバー編)>
- 自分自身が社会の中の生活者の一員であることを認識できる
- 退院支援は入院時から始まることを意識し、退院支援に必要な情報収集やスクリーニングができる
- 入院時からゴール(何のための入院か、どこを目指すのか)を意識し、生活者の視点でアセスメントする必要性を理解できる
- 意思決定支援や自立への支援も退院支援につながることを理解することができる
- 介護保険や訪問看護などの知識を確認できる
<退院支援研修(リーダー編)>
- 自身が病院職員の一員であり、社会の一員であることを認識できる。
- 退院支援は入院時から始まることを意識し、退院支援に必要な情報収集やスクリーニングができる。
- 入院時からゴール(何のための入院か、どこを目指すのか)を意識して看護介入できる。そのうえで支障となることは何か、生活者の視点でアセスメントできる。
- 意思決定支援や自立への支援も退院支援につながることを理解し、病棟での指導に活かす方法を検討できる。
- 介護保険や訪問看護などの知識を再確認できる。
【研修の様子】
研修は、看護部認定の退院調整看護師を講師に招き、【医療を取り巻く環境について】【退院支援について】【社会資源(制度)について】に関しての講義と、講師の投げかけで、研修者自身も看護師一人ひとりが退院支援において何ができるかを考えながら進みました。また、事例を用いながらスクリーニングシートを実際につけてみるなどワークを行い、普段病棟で行っていることの意味を振り返ることができました。
メンバー編では、「日々の看護が退院支援につながっていることを知ることができた」「指示や組まれている看護ケアが患者さんのためになっているのか考えながら看護をしたい」「患者さんの早期回復にむけての術中看護を行えるようにしたい」など、日々の病棟での実践が退院支援につながっていること、退院支援を行うためのメンバー役割について理解を深め、研修者自身がそれぞれの部署で取り組める退院支援について考えることができました。
リーダー編では、「フローチャートなど活用しながらチームとして退院支援を行えるようにしていきたい」「早期に退院にむけてチームで介入できるように研修で学んだことを活かしたい。また後輩の指導にも活かしていきたい」など、自身の退院支援能力の向上だけでなく、メンバー看護師への指導など、チームとして退院支援能力を向上できるにはリーダーとしてどのように関わればよいのかを考えることができました。
今後は各研修で学んだことを活かしながら、部署での患者さんの退院支援につなげられるような役割発揮が期待されます。