フィジカルアセスメント研修Ⅱ終わりました。
【概要】
平成29年11月21日22日にフィジカルアセスメント研修Ⅱが開催されました。
フィジカルアセスメント研修Ⅱは、演習Aと演習Bの二つで構成されています。演習Aは、模擬患者を対象にしてフィジカルイグザミネーションを活用し得られた情報から、「正常・異常の判断」を行い、指導者のもとフィジカルアセスメントを学ぶことが目的です。演習Bは、9月に実施したフィジカルアセスメント研修Ⅰで獲得したフィジカルイグザミネーション習得状況の確認が目的です。
<目標>
1.各領域の知識を活用し、正しいフィジカルイグザミネーションが実施できる。
2.フィジカルイグザミネーションを実施し、得られた結果の正常・異常が判断できる。
【研修の様子】
<演習A>
患者さんが腹痛を訴えるというシナリオで、模擬患者さんに対して診察を行う実践に近い形式でシミュレーション演習を行いました。そして、その様子をビデオで撮影し、指導者と共にグループ皆でアセスメントを行いながら、自分の演習場面を振り返りました。
研修者からは「模擬患者さんの反応を見ながら演習をすることで、より臨床をイメージして行えた。腹痛の訴え時に腹部のアセスメントのみをするのではなく、全身のアセスメントをすることが大切だと再確認できた」「患者への対応をビデオに撮影し、振り返ることで自己を客観視できた」「患者さんとの関係を築く上での共感を示す言葉や挨拶が重要であると再認識した」といった声が聞かれました。また、模擬患者さんから「診察の際に手を温めてくれたのが嬉しかった」などの、患者さんの視点でフィードバックを受けることで、専門職業人として態度や日ごろの患者さんとの関わりを振り返る機会となったようです。
<演習B>
シミュレーターに対して診察を行い、フィジカルイグザミネーションを中心に、指導者と共に振り返りました。研修者からは、「正しくイグザミネーションを実践することが、患者さんをアセスメントする上で重要だとわかった」などの声が聞かれ、イグザミネーションの習得状況や課題を見つけることにつながりました。
6月には、段階的なプログラムの集大成であるフィジカルアセスメント研修Ⅲで、統合的なフィジカルアセスメントを看護援助に繋げていくことを学びます。