平成29年度プリセプター研修終わりました。
「人を育て、自分も育つ」
【概要】
昨年3月から約1年にわたるプリセプター研修が終わりました。この研修の目的は、指導者が承認や傾聴のスキルを学習・活用し教育スキルを高め、役割発揮上の戸惑いや困難さを表出し対処方法を見出し、指導者としての自己の成長を確認することです。
プリセプター研修は、約1年間の研修プログラムが組まれています。開催時期は、新人看護師の状況に合わせて、精神的に落ち込みやすい時期や成長・発達により指導スタイルの変更が求められる時期などです。
【目標】
<第1回:3月~4月>
- 新人看護師を取り巻く状況について理解し、どのように職場環境を整えれば良いか考えることができる。
- 新人看護師と建設的な関係を築くために、共に学んでいく姿勢がもてる。
- 自分自身のコミュニケーションの傾向を振り返り、教育的な関わり方を理解する。
- 看護技術を指導するために必要なスキルトレーニングの原則を理解できる。
- 基本的な看護技術のモデルを示せるよう、自己のスキルについて点検し、効果的な指導方法を表現できる。
- 与薬行動について原則的な行動のモデルを示し、指導することができる。
- 新人看護師の状況を把握し、職場の指導に役立てることができる。
<第2回:6月>
- 指導者としての実践から、自己の指導の傾向に気づき、強みや課題を明らかにできる。
- プリセプターとしての自己を肯定的に振り返ることができる。
<第3回:11月>
- 新人看護師の成長に合わせた指導の時期や方法について理解できる。
<第4回:2月>
- 自己の教育スキルや、指導者としての成長を総合的に評価できる。
【研修の様子】
研修では、ディスカッション、グループワーク、ロールプレイを活用し、新人看護師が成長していく過程を理解した上で、具体的な指導方法、うまくいったこと、より良い指導をするためにどうしたらいいか、など考え、そして共有し、皆で成長してきました。第4回では、「次年度のプリセプターへ」というメッセージ集を作成し、自分たちの1年間の学びを次のプリセプターへ繋げています。冊子は各部署に配布し、次年度のプリセプターをはじめ、新人看護師、プリセプターを支えてくれた同僚・管理者と研修の学びを共有するツールとして活用しています。この研修の学びを糧に、今後は病棟のリーダーとしてステップアップしていきます。