静脈注射研修終わりました
【概要】
2月20日、3月14・15・16日に、発達レベルⅠ到達予定の看護師を対象に静脈注射研修が行われました。研修は、まず講義で静脈注射を実施するために必要な知識を学びました。技術は、事前学習動画により、イメージトレーニングを行い、指導者の指導の下、基本的技術を習得する演習を行いました。実施者としての責任について深く考える場となり、研修者にとって、より安全な実践に繋がる学びとなりました。
【研修目的】
1.医師の指示に基づく静脈注射の実施責任を自覚し、状況に合わせて判断できる
2.医療チームの連携を図ることによって、患者に安全な技術を提供することができる
【研修の様子】
静脈注射研修(講義)では、①静脈注射に対する看護師の法的責任・倫理 ②薬剤の基礎知識と管理 ③静脈注射実施時における皮膚損傷への対応 ④静脈注射を安全に提供するために必要な解剖・生理の知識 について専門家からの講義を行いました。講義の合間には、講義に関する質問を出題し、研修者が実践で使える知識となるよう確認しました。
静脈注射研修(演習)では、静脈注射の実施基準の考え方について原則を確認した後に、①真空採血管を用いた採血 ②点滴静脈注射(長時間持続注入) ③点滴静脈注射(短時間持続注入) について、手順・ポイントの確認、デモンストレーション視聴、トレーニングの順で練習しました。
手順・ポイントについての講義では、実際に使用物品を手にとり、針の種類を確認したり、針の持ち方や抜針時の針の収納方法、スピッツのはめ方等について、安全な方法を体験しました。また、指導者の指導を受けながら、研修者のお互いの腕で動脈の位置を確認したり、駆血帯を巻く練習も行いました。トレーニングでは、二人一組となり、一人がマニュアルを基にガイドを行い、もう一人がシミュレーターを使用し、指導者の指導の下、一連の流れを実践しました。初めての実践であり、研修者は、針の挿入角度や片手での操作に少し戸惑いながらも真剣に取り組む様子がみられました。
研修者からは、「事前に動画を見ることで、イメージトレーニングができ、実際の演習にスムーズに臨む事ができた」「片手で行う作業のために、あらかじめ十分な準備をしておくことが大切だと分かった」「患者の不安に対する配慮や声のかけ方を学んだ」「静脈注射は侵襲の高い処置であり、物品の構造を理解し、練習を重ねることで自信を持って取り組みたいと感じた」といった声が聞かれました。実施者としての責任を自覚し、安全な実践に繋がって欲しいと思います。