2019年度 プリセプター研修が始まりました
【概要】
3月から新年度のプリセプター研修が始まりました。プリセプター研修は1年にわたって年4回開催し、新しいプリセプターをフォローします。研修の目的は、プリセプターが新人看護師に対する指導を通して、承認や傾聴のスキルを学習・活用し教育スキルを高めること、役割発揮上の戸惑いや困難さを表出して対処方法を見出し、指導者としての自己の成長を確認することです。プリセプター研修の開催時期は、新人看護師の状況に合わせ、精神的に落ち込みやすい時期や成長・発達により指導スタイルの変更が求められる時期に計画しています。
【目標】
<第1回:3月~4月>
- 新人看護師を取り巻く状況について理解し、どのように職場環境を整えれば良いか考えることができる。
- 新人看護師と建設的な関係を築くために、共に学んでいく姿勢がもてる。
- 自分自身のコミュニケーションの傾向を振り返り、教育的な関わり方を理解する。
- 看護技術を指導するために必要なスキルトレーニングの原則を理解できる。
- 基本的な看護技術のモデルを示せるよう、自己のスキルについて点検し、効果的な指導方法を表現できる。
- 与薬行動について原則的な行動のモデルを示し、指導することができる。
- 新人看護師の状況を把握し、職場の指導に役立てることができる。
<第2回:6月>
- 指導者としての実践から、自己の指導の傾向に気づき、強みや課題を明らかにできる。
- プリセプターとしての自己を肯定的に振り返ることができる。
<第3回:11月>
- 新人看護師の成長に合わせた指導の時期や方法について理解できる。
<第4回:2月>
- 自己の教育スキルや、指導者としての成長を総合的に評価できる。
【研修の様子】
2019年3月に開催された第1回の研修では、ディスカッション、グループワーク、ロールプレイを活用し、新人看護師が成長していく過程を理解した上で、具体的な指導方法、よかった点、改善点等について考え、気づきを共有しました。また、実際に指導を行う準備として、新人看護師に技術指導をする場面を録画し、互いにフィードバックを行って、効果的な指導方法について検討しました。
4月の「点滴」「内服」に関する集合研修では、新人看護師に対し直接指導を行いました。4~6名の新人に対しデモンストレーションを実施し、与薬行動のモデルを示しました。1日の研修を通じて指導者としてとてもスキルアップされ自信がついたようです。