救急時の看護研修が終わりました(慶應BLSプロバイダーコース)
2019年4月24・25・26日に慶應BLSプロバイダーコースが新採用者を対象に実施されました。慶應義塾大学病院では全職員を対象に実施している病院全体の取り組みです。このうち、新人看護師を対象としては、24日3回に分けて開催されました。この研修は、急性期病院の看護師として救命の連鎖をつなげることができるようになることを目指しています。
【概要】
慶應BLSプロバイダーコースでは、急変時の初動についてのガイダンスはディレクターである救急科医師から説明があります。その後、グループごとにバックバルブマスクによる人工換気とAEDの使用を含むBLSの演習を行いました。演習後には、実践にむすびつけるための特別講義として、3パターンの急変患者発見の場面を想定し具体的にどのように行動すべきかを考えました。事後課題では、配属部署の救急カートの中身を確認し、気管挿管時に必要な物品や救急時に使用する薬品について学習し急変に備えられるようにしています。
【目標】
1.BLSを実践できる
2.急変時の看護師の役割と行動を理解することができる
【研修者の様子】
演習では、6名1グループに分かれインストラクターと医師(ディレクター)の指導のもと、全員が急変患者発見から医師の到着までの流れを実践しました。新人看護師は、正しい深さ・速さの胸骨圧迫を体得し、有効な換気ができているかを確認しながらバックバルブマスクによる人工換気を実践できていました。また、絶え間なく胸骨圧迫と人工呼吸を行うことの困難さも体感していました。
研修後には、「人を呼ぶ必要がある」、「いつでも対応できるように知識、技術を復習する」、「病棟のAEDの場所を確認した」等の声がありました。
急変に遭遇する可能性が高く対応できるようになる必要性を再認識し、急変時を想定した行動、学習への動機付けにつながったようです。