2019年度 臨床指導ナース育成研修が始まりました
臨床指導ナース育成研修は、教育力の高い看護師を育成する研修です。5月から2019年度の研修がスタートしました。今年度の研修者は2名です。
【研修の概要】
臨床指導ナース育成研修は、集合教育・OJTにおいてその能力を発揮してチームとしての看護の質の保証につなげること、ジェネラリスト・ナースとして成長した看護師が組織の中で活き活きと活躍できることを目的としています。発達レベルⅡまでの看護師を教育・指導できること、看護学生に効果的な臨地実習指導ができることが目標です。
臨床指導ナース育成研修は、約11ヶ月にわたる研修です。前半では、本学看護医療学部の教員を中心とした講師から、臨床指導に必要とされる基礎知識・技術・態度を学習します。科目は、看護研究・看護理論、看護倫理、看護学教育、ケアリングやメンタルヘルスといった内容です。どの内容も、講義と演習が組み合わせてあり研修者が主体的に参加し、考えながら、学べるプログラムとなっています。
【研修の目的】
1. 臨床判断力および教育力の高い看護師が集合教育ならびにOJTにおいて、その能力を発揮することで、チームとしての看護の質を保証することにつなげる。
2. 臨床指導ナースは、ジェネラリスト・ナースとして成長発達した看護師が個人の内的動機付けを高め、活き活きとキャリアパスを描きながら組織の中で活躍できる。
【研修の目標】
1. 発達レベルⅡまでの看護師を教育・指導することができる。
1) 発達レベルⅠの看護師のフィジカルアセスメント能力を高めるための、効果的な指導方法について習得できる。
2) 発達レベルⅠの看護師が、看護実践を事例研究としてまとめるための支援を、計画的に実施することができる。
3) プリセプターの精神的な負担について理解し、プリセプターがより効果的に新人看護師を指導できるよう支援できる。
4) 部署全体で新人指導に取り組むための具体的な支援策を提案できる。
5) 臨床現場の指導者として集合教育の内容・方法等について提言できる。
2. 看護学生のカリキュラムおよび臨地実習の目的・目標を理解した上で、効果的な臨地実習指導ができる。
1) 部署全体で看護学生の実習目標に合わせた指導が行えるよう、職場の臨地実習環境を整えることができる。
2) 看護学生の学習レディネスを理解した上で、学生の実習成果について適切にフィードバックできる。
【研修者の様子】
5月8日に開催されたオリエンテーションでは、研修の目的、目標を確認し、自己紹介を交えながら研修者が目指す臨床指導ナース像についてディスカッションを行いました。研修者は自己の強みと課題を明確にし、これから研修に取り組む意気込みを表現していました。