アドバンス研修のお知らせ
【概要】
2019年度アドバンス研修は、2019年5月22日から新たな研修者25名とスタートをきりました。
アドバンス研修は、発達レベルⅢの看護師がジェネラリストとして自律し、包括的看護実践・支援能力を獲得、向上させるためのプログラムです。
【研修の目的】
1. 患者を含む医療チームメンバーと目標を共有することができ、目標達成にむけて患者の健康上のニーズや社会生活上のニーズに応じた資源を活用し、ケアの統合性を高めることができる。
2. チーム医療のリソースパーソンとして包括的看護実践を支援できる。
【研修者の目標】
研修者は、自己評価を行い、同僚、管理者から他者評価を受けながら、研修修了後までに下記の目標に到達できるように取り組む。
1. 職場の問題状況を取り上げ、PDCAサイクルを1周以上まわすことができる。
2. 問題の優先順位がわかり、評価を含めた問題解決のプロセスを論理的に分析できる。
3. メンバーを動機づけて、問題解決に参画を促すことができる。
4. メンバーと成果の評価を通し、達成感を共有できる。
5. 自己の陥りやすいコミュニケーションの傾向をふまえ、自己を調整でき、相手を尊重したコミュニケーションが図れる。
6. 専門職としてのモデルであることを意識し、意見調整、交渉を実践できる。
【研修の様子】
アドバンス研修は、医療チームメンバーに問題を提起し参画を促し成果の評価までのプロセスを効果的に踏む力を育成することを目的としています。約9ヶ月の間に、研修者は講義と演習を受けながら所属部署において実際に問題解決に取り組み、コミュニケーション能力と問題解決能力の双方を強化していきます。
5月に開催されたオリエンテーションでは、現在の医療トピックや研修の目的などを確認しました。その後、グループに分かれ研修者から、「研修を活用して私が目指していること」、「チームや組織の問題として抱えていることをどのように解決していきたいか、目指す姿は何か」についてスピーチを行いました。研修者は、所属部署におけるリーダーとして問題意識を持って研修に臨んでおり、自己の課題や部署の問題を整理することができていました。また、研修者同士のフィードバックにより、組織における問題の位置づけを共有し、より多角的な視点から捉え直すことができていました。
2018年度アドバンス研修は、2019年2月19日にまとめの会を終えました。
2018年度の研修者の皆さんは、まとめの会を終えPDCAサイクルの2週目を回し始めています。まとめの会では研修者が取り組んだ問題解決のプロセスと成果について発表を行いました。テーマには意思決定支援、多職種連携などが含まれており、時代や社会のニーズに対応した内容となっていました。今後も部署の中心となって問題解決に取り組んでくれることを期待しています。9月にはPDCAサイクルの2周目の報告会を予定しています。