第2回プリセプター研修が終わりました
3月から約1年をかけて行うプリセプター研修が始まり、6月に第2回の研修が行われました。本研修の目的は、研修者が教育スキルを高め、役割発揮上の戸惑いや困難さの対処方法を見出し、指導者としての自己の成長を確認することです。開催時期は、新人看護師の状況に合わせて、精神的に落ち込みやすい時期や成長・発達により指導スタイルの変更が求められる時期などです。
今回の第2回プリセプター研修は、新人が配属され約3か月経過し、新人看護師が落ち込みやすく、プリセプターも新しい役割を通して悩みを抱える時期である6月に実施しました。
【研修目標】
1.指導者としての実践から、自己の指導の傾向に気づき、強みや課題を明らかにできる
2.プリセプターとしての自己を肯定的に振り返ることができる
【研修内容】
研修では、新人看護師が成長していく過程や、人を育てることで自分自身もどのように成長するかを学びました。慶應義塾大学 看護医療学部教授の宮脇 美保子先生をお招きし、教育学・ケアリングの観点から「人を育て、自分も育つ」というテーマで、ご講義いただきました。講義の後、プリセプターとして3か月を振り返り、自分が変化したことや周りから認めてもらえたこと、褒められたことについて、グループディスカッションをしました。また、プリセプターとしてこうありたいと思う姿をグループディスカッションし、研修者全員と共有しました。
【研修者の声】
研修者からは、「新人が部署に居場所があると感じてもらえるよう関わりたい」「自分自身も新人指導を通して自分と向き合い、成長できていることがわかった」「マニュアルを再度確認し根拠をもったケアや看護技術を意識するよう変化した」「他のプリセプターも同じ悩みをかかえていることがわかり、自分の考えも整理できた」との意見があがりました。
研修者は、新人指導に関する成長に加え、実践場面において新人の役割モデルとしての成長を感じていました。新人への指導の中で今回立ち止まって考えたことで、プリセプターとしてこうありたいと思う姿を再度考え、今後どのように行動していけばよいのか明確になったようでした。第3回研修は11月の予定です。