2021年度 救急時の看護研修 ~慶應BLSプロバイダーコース~
【研修の概要】
2021年4月26・27・28日に2021年度新採用者を対象に救急時の看護研修(慶應BLSプロバイダーコース)が行われました。急性期病院の看護師として、救命の連鎖を繋げることができる事を目的とし、BLS技術の要点、正しい胸骨圧迫、バッグバルブマスクの使用方法、AEDの使い方、BLSの流れを実践し、急変時における看護師の役割について考えました。また、COVID-19感染症流行期であるため急変時の感染対策について確認しました。
※繰り返し演習を行うため、防護具を着用した想定で演習を行っています。
【研修の目標】
1、BLSを実践できる
2、急変時の看護師の役割と行動を理解することができる
【研修内容】
この研修は、慶應BLSプロバイダーコースと講義で構成されています。救急科医師や救急看護認定看護師、ICLSインストラクターなどが指導者として参加しました。
始めに、COVID-19感染症流行期の院内急変時対応マニュアルに合わせて、防護具を装着するタイミングやバッグバルブマスクの使用方法について確認しました。その上で、インストラクターがBLSのデモンストレーションを行った後、正しい胸骨圧迫の実践、胸骨圧迫のポイント、バッグバルブマスクの一人法や二人法の手技を確認しました。また、病棟で心肺停止の患者を発見した場合の、胸骨圧迫までの流れやAEDの使用のシミュレーションを行い、医師に報告するまでの行動を実践しました。研修者同士、声を掛け合いながら、胸骨圧迫やバッグバルブマスクの交代を含めた実践を行っていき、慶應BLSプロバイダーコースを修了しました。
講義では、演習で学んだことを元に事例を使って急変時の行動について考えました。また、BLSだけではなく、救急時の医療チームとの連携方法や記録の仕方、医師から指示を受ける方法などについても学びました。そして救急時だけでなく、救急カートの点検や環境整備など日頃からの備えが大切であることを学習しました。
【研修者の声】
「声をかけあって絶え間ない良質な胸骨圧迫をしていきたい」「緊急時は、新人もBLSを実施しなければならないため、繰り返し復習をしたい」「感染対策を行い自分の身を守ることも必要と学んだ」といった声が聞かれました。BLSの手技の習得はもちろん、看護師としての役割を考える機会にもなり、自己の課題も明確になったようでした。