2021年度 臨床指導ナース育成研修 研修者の紹介
研修の前半では、本学看護医療学部の教員を中心に、2ヶ月間の講義・演習を行いました。ここでは、臨床指導ナースに求められる知識・技術・態度について学びました。受講者たちは、これまで自分が臨床で行なっていた指導を振り返り、今後の指導にどのように活用するか考える機会となっています。後半はフィジカルアセスメント研修やプリセプター研修にインストラクターやファシリテーターとして参加し、さらに実践的な研修になります。
今年度の受講者は3名です。すでに部署での看護実践や教育において中心的な役割を発揮していますが、より理論的知識や根拠に基づいた教育を現場で行うというそれぞれの目標に向かって、本研修に参加しています。
Kさん(看護師)/集中治療室
消化器クラスター病棟を経験し、現在は集中治療室で勤務しています。患者の生命危機に直面することも多い部署ですが、多職種連携を通して急性期看護の専門性を高められ、やりがいを感じています。個々の強みや感性を引き出すことで、患者にとって良い看護実践に繋がるだけでなく、看護の魅力も実感できると考えています。共に成長できるような指導者を目指して学んでいきたいです。
Wさん(助産師)/産科
私は入職後産科病棟、小児科病棟を経験し、多くの先輩方に支えられながら臨床で必要な知識、看護技術を学び、現在は産科病棟で勤務しています。ハイリスクの妊産褥婦と向き合う中で臨床実践能力やリーダーシップ能力が求められ、日々人材育成の重要性を感じています。臨床指導ナース育成研修では、後輩の考えや思いを尊重し自発性や自律性を育み、共に成長できる指導者を目指し取り組んでいきたいと思います。
Aさん(看護師)/教育担当
病棟で形成、整形、一般消化器外科、血液内科を経験し、現在は教育担当部署で勤務しています。指導場面では、相手ができていることを認め、次の課題を一緒に考える姿勢を大事にしてきました。その中で、相手のレディネスを理解し学習意欲が向上するように関わる難しさを感じました。この研修を通して、後輩が主体的に学ぶことを支援できる指導者になりたいです。そして日々の忙しさの中でも切磋琢磨し、共に成長していきたいです。