2022年度 救急時の看護研修 ~慶應BLSプロバイダーコース~
【研修の概要】
2022年4月22・27・28日に2022年度新採用者を対象に救急時の看護研修(慶應BLSプロバイダーコース)が行われました。急性期病院の看護師として、救命の連鎖を繋げることができる事を目的とし、BLS技術の要点、正しい胸骨圧迫、バッグバルブマスクの使用方法、AEDの使い方、BLSの流れを実践し、急変時における看護師の役割について考えました。また、COVID-19感染症流行期であるため急変時の感染対策について確認しました。
【研修の目標】
1.BLSを実践できる
2.急変時の看護師の役割と行動を理解することができる
【研修内容】
この研修は、慶應BLSプロバイダーコースと講義で構成されています。救急科医師や救急看護認定看護師、ICLSインストラクターなどが指導者として参加しました。
始めに、COVID-19感染症流行期の院内急変時対応マニュアルに合わせて、防護具を装着するタイミングやバッグバルブマスクの使用方法について確認しました。その上で、インストラクターがBLSのデモンストレーションを行った後、正しい胸骨圧迫の実践、胸骨圧迫のポイント、バッグバルブマスクの一人法や二人法の手技、AEDの使用方法を練習しました。また、病棟で心肺停止の患者を発見した場合を想定し、発見から医師到着までの流れの中で、胸骨圧迫およびバックバルブマスク、AED使用のシミュレーションを行いました。研修者同士、声を掛け合いながら、胸骨圧迫やバッグバルブマスクの交代を含めた実践を行っていき、慶應BLSプロバイダーコースを修了しました。
講義では、演習で学んだことを元に事例を使って急変時の行動について考える演習や、救急時の看護師の役割について学習しました。各々が急変時に必要な行動について理解し、コミュニケーションを適切にとることの重要性について学びました。
【研修の声】
「質問しやすい環境、人数配置で実践形式の研修であったため、とても分かりやすくためになった」「声をかけあって絶え間なく質の胸骨圧迫をしていきたい」「緊急時は、新人もBLSを実施しなければならないため、繰り返し復習をしたい」「自分に何が出来るか、はっきりと声を出して伝えられるようにしたい」といった声が聞かれました。BLSの手技の習得はもちろん、看護師としての役割を考える機会にもなり、自己の課題も明確になったようでした。