2021年度アドバンス研修が終わりました
2022年2月に、アドバンス研修まとめの会が開催され、今年度は13名の看護師が研修を修了しました。今回は5月から行われてきた研修の概要とまとめの会の様子について報告します。
「問題解決講義」と「コミュニケーション講義」では、外部からそれぞれ専門の講師をお招きし、講義・演習を通して、組織の問題解決に必要な論理的思考や円滑なコミュニケーションについて学びました。問題解決講義は、部署でのPDCAサイクルの目安に合わせて3回に分けて行われ、研修者の実践をフォローしてきました。実践サポートでは、研修者が集まり、実践状況について各自プレゼンテーションし、客観的な視点からのフィードバックを受け、自分の実践内容をブラッシュアップさせていきました。
2月のまとめの会では、研修者は自分の実践内容を報告しました。COVID-19感染対策のため、Zoomを使用したハイブリッド開催となり、聴衆の反応が見えにくい中での慣れない発表形態となりました。その中でも研修中に身に付けてきたプレゼンテーション能力を発揮し、実践で取り組んできた成果を報告することができました。
研修全体を通して、研修者からは、「真因分析が難しかったが、実際の業務の中でも目の前の問題に対して何をすべきか、考えて行動したり、発言したりするようになったと思う」「講義内容も分かりやすく、組織の一人としてどのように問題解決していくのかを学ぶことができた」「医療現場で生じやすいコミュニケーション上の問題や自己の課題が明確になった」「他部署のメンバーからの意見をもらうことで、問題を捉える視点が広がった」という意見がありました。約11ヶ月の長期にわたる研修期間でしたが、他部門を巻き込みながら問題解決に取り組み、各自のリーダーシップを向上させることができました。
研修者は、研修後も所属部署においてPDCAサイクルを回し続け、半年後にフォローアップ研修で実践状況と成果の発表を行う予定です。また、今後はチーム医療において、看護の専門性を発揮しながらケアマネジメントの中心的な役割を担うことが期待されています。