2022年度 リーダー研修が始まりました
6月から2022年度リーダー研修が始まりました。今年度の研修者は23名です。
リーダー研修は1979年からはじまり、今年で44回目となります。慶應義塾大学病院看護部では様々な研修を行っていますが、その中でも核となる研修の一つです。リーダー研修は、発達レベルⅡの看護師が看護の質の向上のために、リーダーシップ能力の開発を通して看護師としての自律を目指すことを目的としています。
【研修目標】
1.組織人・専門職として行動できる。
2.自己を認識でき、円滑な人間関係を保つことができる。
3.全体の状況を把握し、問題解決ができる。
4.チームメンバーの意欲を高め、目的達成のための支援ができる。
5.指導的役割を果たすことができる。
【研修内容】
リーダー研修は、6月から翌年2月までの研修で、第1~5段階で構成されています。
第1段階のオリエンテーションは、2022年6月13日に開催されました。まずは、医療情勢や病院、看護部の動向について理解を深め、組織人、専門職業人としての在り方について話し合いを行いました。つぎに、研修者はグループに分かれ「私の強みと課題」をテーマに1分間のスピーチを行いました。研修者は緊張しながらも、1年間の研修を通して達成したい課題について活き活きと述べていました。スピーチのあと、「伝わるプレゼンテーション」であったかお互いにフィードバックを行い学びを深めました。最後にリーダーシップとコミュニケーションや問題解決について講義を受けました。リーダーシップの開発に必要なことや効果的なコミュニケーション、プレゼンテーション技法、問題解決過程について学習しました。
【研修者の声】
「リーダーシップを発揮する上で、社会情勢や当院の役割、診療報酬や地域連携についても意識する必要があると学んだ」「1分間スピーチは緊張したが、限られた時間の中で伝えたいことをまとめ、表現するトレーニングの良い機会となった」「1年間の研修を通して、課題達成とともに、自身の強みも伸ばしていきたい」といった声が聞かれました。講義やスピーチを通して、リーダー看護師として次の課題が明確になったようです。
第2段階からは、看護観や看護倫理、看護師の責務についてグループワークを中心に学習していきます。