看護部からのお知らせ INFORMATION

第3回キャリアアドバイス・ベーシック講座を開催

(平成25年7月・レベルⅢ以上看護職員・地域看護管理者対象)

 

自分自身と未来を変えるための答えは

自分自身の中にあると気づかせるよう

耳を傾け、語り過ぎず、温かく見守る

 

  • 平成25年度 第3回キャリアアドバイス・ベーシック講座(2013/7/13開催。総勢38名参加)
    平成25年度 第3回キャリアアドバイス・ベーシック講座(2013/7/13開催。総勢38名参加)

 

 第3回は講師に平沢永子先生をお招きし、「キャリア支援に活かすコーチング」をテーマに、コーチングのスキルを学びました。自己の役割遂行やス タッフのキャリア支援に活用するため、コーチングの基本的な考え(定義、前提、ラポール形成、環境設定)を理解し、それらのスキルの使い方を学ぶことを ゴールに、ワークショップ形式で行ないました。新宿区内の病院の看護管理者の方々をはじめ、総勢38名で笑顔あふれる講座でした。

 平沢先生は、東邦大学医学部附属大森病院で看護師長・看護部長を歴任。32年間勤めた後、平成18年よりウエルネスコーチとして活躍されておりま す。平沢先生は、「看護は素晴しい仕事だけれど、自分もそうであったように、皆疲れている。だから後輩となる看護師達に、パーソナルコーチングを通して元 気になって、仕事もプライベートも輝き続けて欲しい」と願っているそうです。そして、コーチングを学び、患者さんとの対応や指導場面で活用して欲しいとの こと。看護部長を早期退職後、看護師・ウエルネスコーチ・医療コーディネーター・医療コンシェルジュとして、全国各地で患者支援・後輩育成を行なっていらっしゃいます。

 

  • 講師 平沢 永子 先生
    講師 平沢 永子 先生

 

概要

●日時:2013年7月13日(土) 9:30~16:30 (6時間)
会場:慶應義塾大学信濃町キャンパス 新教育研究棟2階講堂
●テーマ:キャリア支援に活かすコーチング
●講師:平沢永子先生(看護師・ウエルネスコーチ・医療コーディネーター・医療コンシェルジュ)
●参加者:38名 (うち、当院25名、他施設13名)
●内容
コーチングとは
コーチングの基本的スキル
行動特性による4つのタイプと対応 など

 

 コーチングには、「人には無限の可能性があり、その人に必要な答えはその人の中にある」という基盤となる考え方があります。看護スタッフとのコ ミュニケーションはもちろん、患者さんに対してもやる気を引き出し、主体的行動を促す関わりとして活用できると実感しました。コーチングプロセスについて は、GROWのモデル(Goal、Reality、Resource、Option、Will)を学び、ロールプレイで体験しました。コーチングの基本的 スキルである傾聴・承認・質問・提案を意識して実践することで、使い方を身につけることができたと同時に、相手の気持ちが前向きになるコーチングの効果を 経験することができました。
 そして、人のコミュニケーションには行動特性によって4つのタイプがあること、その上で、自分の行動特性はどのようなタイプで、それぞれのタイプの接し方を知ることで、コミュニケーションの幅を広げられることがわかりました。
 最後に、グループ内でストローク(承認)の交換を行い、お互いがお互いを認め合うことで、人が輝くことを実感することができました。講座終了時には多くの参加者が笑顔となり、キャリア支援のスキルを学ぶと共に、たくさんのエネルギーをいただいた様子でした。

 

 

参加者の声

●とてもわかりやすい講義で受講して本当に良かったと思う。日々意識してやることで自分も変われること、相手への影響もあることを学ぶことができました。(看護師)

 

やる気が出てきました。うまくできていないことも実感しましたが、頑張っていきたいです。(看護師)

 

本当に意識しないとコミュニケーションは変えられないと思うが、意識してスキルを活用することで、対人関係も職場風土も問題解決能力も向上させることができると学びました。意識して実践したいです。ありがとうございました。(看護師)

 

明日から生かせるコーチングの方法を学ぶことができたと思います。承認することが苦手でしたが、ちょっとできるようになったかな?と思います。もっとスキルアップして職場に生かしたいです。(看護師)

 

継続的に学習会をしてもらいたいです。もっと学習し、スキルアップして、病棟、職場にかえしていきたい。実践したいと思いました。(看護主任)

 

スタッフとの面接で「何かアドバイスをしなくてはならない」と思っていましたが、スタッフの無限の可能性を信じて、話を聴き、スタッフ自ら解決策をみいだせるように手助けすることが大切なのだと思いました。(看護師長補佐)

 

3回の講座を受け、とても楽しく、他のスタッフにも聞かせてあげたいと思いながら必死にメモをしていました。声をかけて下さり感謝しています。本当にありがとうございました。今後もこのような機会が続けばよいと思っています。本当に貴重な経験となりました。(看護副師長)

 

できているつもりで本当は傾聴できていなかったかもしれません。本当の意味で傾聴できるように意識していきたいです。(看護師長)
何度となくコーチングの講座を受けてきましたが、今日ほど自分の中にストーンと落ちた日はなかったです。講師の先生にただただ感謝の思いです。(看護師長)
コミュニケーションにおける自己課題に気づきました。これは私にとって大きな成果です。ありがとうございました。(看護科長)

 

 今回で全3回シリーズのキャリアアドバイス・ベーシック講座は終了です。いずれの回も、皆さま充実したお顔で帰路につかれた様子がとても印象的でした。本講座の学びが少しでも現場に還元でき、看護職のキャリア開発・支援につながることを願っております。
 最後に、各回の講義をご担当くださいました萱野聡先生、陣田泰子先生、平沢永子先生、ご参加くださいました当院看護職員39名、他施設(聖母病 院、東京女子医科大学病院、東京厚生年金病院、国立国際医療研究センター、日野市立病院)の16名の看護管理者の皆さまに心よりお礼申し上げます。(ス タッフ一同)