平成26年度フィジカルアセスメント研修Ⅰ・Ⅱ(新人看護師対象)を実施しました
【フィジカルアセスメント研修Ⅰ】
日時:平成26年9月10・11・12日 参加者:113名
【フィジカルアセスメント研修Ⅱ】
日時:平成26年11月18・19日 参加者:110名
フィジカルアセスメント研修では、患者さんを看護の視点で観察して看護問題を捉えケアを実践する力を伸ばしていくことを目的とし、フィジカルイグザミネーションを習得し系統的に学習できる研修が段階的に組まれています。(表1)
フィジカルアセスメント研修Ⅰでは、フィジカルイグザミネーションの「技術」の習得を目標とし、循環器形・呼吸器系・脳神経系・消化器系の各領域で講義→デモストレーション→演習という流れで行いました。演習では、シミュレーターや研修者同士でフィジカルイグザミネーションを実践し、患者の観察を行いました。(写真1)ここで学んだ技術は研修後の自主トレーニングでさらに繰り返し練習し、より確実なものにしていきます。
フィジカルアセスメント研修Ⅱでは、フィジカルイグザミネーションを「正しく実践」し、得られた結果から「正常・異常の判断」をしていく事を目標としています。模擬患者さんの協力を得て実践に近い形で演習を行い、その様子をビデオに撮影しフィードバックをする形式で行いました。(写真2)またもう一方の演習では、シナリオベースでシミュレーターを使用し、フィジカルアセスメント研修Ⅰより実践に近い設定で行い、フィジカルイグザミネーションの習得度の確認を行いました。(写真3)
研修には教育委員会の主任や専門領域の看護師、また臨床指導ナースがインストラクターとなり、現場に即した専門性の高い指導を受ける事ができます。
どちらの研修も最初はやや緊張した様子が見られた研修者も、徐々に緊張が解け積極的に研修に参加することができていました。一方で模擬患者さんを相手にした演習では、ほどよい緊張感をもって臨めたことで学びも多かったようです。研修者からは「不安な看護技術を習得でき、指導者から的確なアドバイスをいただけるので自信につながった」「模擬患者さんの声を聞けたのがとても印象的だった」「模擬患者さんに演習をすることで、より実践的な研修を行うことができた」「ビデオで自分の姿を客観的に見ることができ、自分では気づけなかった点に気づくことができた」といった声が聞かれ、技術の習得だけでなく、普段の自分の看護を振り返るよい機会となりました。