平成26年度リーダー研修終了
リーダーシップ能力を発揮し、部署の問題解決に取り組む!
概要
リーダー研修プログラムは5段階で構成されています。
「ディスカッション・プレゼンテーション」「問題解決過程」の二本の軸をもとに、各段階で自己の考えをレポートにまとめながら次の段階へ進みます。
●研修期間 :平成26年6月~平成27年3月の10ヶ月間
●研 修 者 :慶應看護師の発達モデルⅢを目指す看護師 41名
●目 標 :
1.組織人・専門職として行動できる。
2.自己を認識でき、円滑な人間関係を保つことができる。
3.全体の状況を把握し、問題解決ができる。
4.チームメンバーの意欲を高め、目的達成のための支援ができる。
5.指導的役割を果たすことができる。
研修の様子
●第1段階
研修者全員揃ってのオリエンテーションのあと、共に研修を受けるメンバー同士で自己紹介を行いました。「自己の強みと課題」についてグループで共有し、研修がスタートしました。
●第2段階
いま問題となっていることはないか、「職場の現状点検シート」を用いて目の前の事実を整理・分析していくと、今まで明らかになっていなかった部署の問題状況が見えてきました。
また、この時期に「自分の大切にしたい看護」について考えを深め、看護観をレポートにまとめました。
●第3段階
<プレゼンテーション>
看護師は、臨床現場で日々多くの倫理的問題に直面します。「看護者の倫理綱領」や「倫理原則」をもとに、看護実践における倫理について事例検討、プレゼンテーションを行ないました。
リーダーとしての役割を考えながら要点を整理し、発表を行なうことができました。
<ディスカッション>
チームナーシングにおけるリーダーシップについて、ディスカッションを行ないました。
グループごとに「リーダーとチームメンバーの業務調整」「チームメンバーとのコミュニケーション」といったサブテーマを決め、研修者自身で司会や書記等の役割を担い、活発に意見を交わしました。
始めに話し合いの目標を共有しておくこと、意見の発散・収束・共有のプロセスを意識することで、より良いディスカッションができることを学びました。
また、第3段階では、特定機能病院の役割や診療報酬について学び、社会の流れと合わせて看護を考えるきっかけとなりました。
最後は、「私のキャリア・パス」についての発表です。これまでの自己のキャリアを振り返るとともに、5年後、10年後の展望を描き、今後の目標や希望を語り合いました。研修者からは、「自分が困難な状況をどのように乗り越えてきたのかを知り、整理することができた」「自己のキャリアについて、改めてじっくり考える貴重な機会となった」といった、ポジティブな意見が聞かれました。
●第4段階
いよいよ実践期間です。研修者は2ヶ月間、それぞれの部署で問題解決に取り組みました。
●第5段階
<まとめの会>
これまでの取り組みの成果をスライドにまとめ、実践の報告を行ないました。具体的な実践内容が伝わるよう、発表方法にも工夫を凝らしました。
<修了式>
看護部長より、一人ひとりに修了証書が手渡されました。
部署のリーダーとして一回り大きく成長した研修者たちは、みな自信に満ちた表情を見せていました。リーダー研修での学びを活かし、また次のステップを目指していきます。