2024年度の臨床指導ナース育成研修が5月からスタートしました
臨床指導ナースは、看護師の専門性を活かした高い臨床判断を持つと同時に、教育に関して高い能力を有し、組織の中で継続的に教育的役割を果たす看護師です。1年間の研修を修了し、実践を通して看護部からの認定を受けます。
研修の前半では、本学看護医療学部の教員を中心に、2ヶ月間の講義・演習を行いました。ここでは、臨床指導ナースに求められる知識・技術・態度について学びました。受講者たちは、これまで自分が臨床で行なっていた指導を振り返り、今後の指導にどのように活用するか考える機会となっています。後半はフィジカルアセスメント研修やプリセプター研修にインストラクターやファシリテーターとして参加し、さらに実践的な研修になります。
今年度の受講者は3名です。すでに部署での看護実践や教育において中心的な役割を発揮していますが、より理論的知識や根拠に基づいた教育を現場で行うというそれぞれの目標に向かって、本研修に参加しています。
Mさん/集中治療部門
Hさん/共用個室病棟
私は内科病棟、外来勤務を経て現在は全診療科共用の個室病棟で勤務しています。今までは経験に基づいて指導をしていましたが、もっと効果的な指導がしたいと考えて研修に参加しました。相手の学習状況を考慮して関わることや、行った看護が患者さんへどんな影響があったかを丁寧に振り返ることを意識して、看護の楽しさややりがいを実感できるように日々指導しています。
Oさん/血液内科病棟
私は、泌尿器科・化学療法共用床に配属された後、1度病棟を離れて海外渡航や実習指導を行ったのちに復職して、現在は血液内科病棟で勤務しています。学生や後輩の指導を行う中で、自分の関わりによって気付きや学びが深まる様子や、変化を感じることがうれしく、よりよい指導が行いたいと思い臨床指導ナース研修を受講しました。看護の楽しさを共有しながら一緒に成長していけるように取り組んでいきたいです。