看護部からのお知らせ INFORMATION

海外研修者報告

皆さまこんにちは。本日は、昨年海外研修を行った看護師のコメントと写真を掲載します。海外研修に関して興味のある方も大勢いらっしゃると思いますが、当院の海外研修は、リーダー研修修了以上(慶應看護師の発達モデルでいう発達レベルⅢ以上)の看護師を対象とし、テーマや行き先をすべて自ら決定し研修を行います。

【コメント】 今回海外研修の機会をいただき、アメリカのMD Andersonがんセンターおよびトロント小児病院で4週間の研修を行いました。最先端医療を提供する両病院で、小児がん治療や臓器移植を受ける患児とその家族への看護を見学し、小児医療におけるチーム医療と家族看護について学ぶことができました。患者・家族が医療チームの一員となり、医療者とともに患者のヘルスケアを計画、実践していく「Family-Centered Care」から学ぶことは多く、患者と家族がもつ力を最大限発揮し、セルフケア能力を高めるよう支援することは重要であり、看護師の役割は大きいと感じました。また、疾病をもつ子どもの将来を見据え、その子どもと家族が地域で健常児と分け隔てなく成長発達できるよう支え、見守る医療が小児医療の発展と同時に求められているのだと強く感じました。この研修を通して言語やシステムが違う中でも小児医療の中での看護師の役割は共通するものが多くあり、今まで行ってきた看護を振り返り、多くの学びや気づきを得ることができました。この経験を生かし、患者・家族がよりよい生活を送ることができるよう看護を行っていきたいと思います。

  • MD Andersonがんセンター
    MD Andersonがんセンター
  • トロント小児病院
    トロント小児病院