看護部からのお知らせ INFORMATION

せん妄アセスメント研修行いました 

 

 当院は特定機能病院であり、急性期治療を行っています。また地域がん診療拠点病院であり、その使命として、患者さんの認知機能、身体機能を維持して地域に帰っていただくよう努める必要があります。そのため、せん妄に対する理解を深め、患者さん、患者家族と一緒にせん妄予防ケアができるよう「せん妄アセスメント研修」が行われました。 

 

研修日:1011日・18日(どちらか1日に参加)

対象:発達レベルⅡ以上の看護師

    (現場でリーダーシップを取る事ができ、研修内容を現場に伝え、反映させることができる看護師)

講師:リエゾン精神看護専門看護師 河野佐代子

目標:1.せん妄について正しく理解し、せん妄とその予防的介入について基礎的な知識を習得する                        

   2.せん妄予防の看護、発生時の看護について基礎的な知識を身につける

 

 近年、せん妄ケアに関する研究は飛躍的に進歩しています。また、せん妄の遷延は患者の予後や認知機能、身体機能の悪化に繋がるため、ケアの中心は症状コントロールから原因に対する予防ケアへシフトしています。講義では、最新のエビデンスをもとに、せん妄についての正しい知識を学び、せん妄を発症させる要因についてわかりやすい例え(準備因子:蒔、新聞紙など燃えやすいもの 直接因子:ライター 促進因子:油など、ついた火を燃え続けさせるもの)を用いて、各要因についての理解を深めました。また、仮想事例を用いたアセスメントを行うことで、観察項目や看護ケアについて、考えることができました。研修者からは、「臨床で遭遇しやすい場面をもとに、せん妄の要因やアセスメントの方法について、具体的に理解できた」「研修を通してせん妄の要因を明確にできたことで、ケアの自信につながった」という声がありました。

研修後は、研修に参加したリーダー看護師を中心に、自部署で勉強会が開催され、チームアプローチによる患者ケアの重要性を共有しています。