看護部からのお知らせ INFORMATION

看護過程とフィジカルアセスメント研修Ⅱが開催されました

【研修の概要】

2019年10月30・31日に、2019年度新採用者を対象に看護過程とフィジカルアセスメント研修Ⅱが開催されました。看護過程の思考と実践が結びついた第2弾です。看護過程の講義演習では、模擬事例のCueを抽出、関連図をグループで話し合いました。次に、実践さながらに模擬患者さんにフィジカルアセスメントを行いました。まとめとして、アセスメントの結論や看護記録についても学習をしました。研修者は、日々の実践と結び付けてフィジカルアセスメントについて客観的に振り返ることができ、学びを深めました。

全体講義の様子          模擬患者さんにフィジカルアセスメント実践

 

【研修の目標】

1.各領域の知識を活用し、正しいフィジカルイグザミネーションが実施できる。

2.フィジカルイグザミネーションを実施し、得られた結果の正常・異常が判断できる。

3.看護過程の概念・プロセスについて実践と結び付けて理解できる。

【研修の内容と当日の様子】

看護過程とフィジカルアセスメント研修は、今年度から研修構成を改訂しました。今回は、アセスメントの結論を出すところまでがゴールです。

看護過程の講義演習では、看護アセスメントシート(ゴードン)の枠組みに沿って模擬事例の患者情報を整理し、患者のCueについてグループで話し合いました。その後、研修者が書いてきた関連図を持ち寄り、全体像、看護診断とその診断指標・関連因子について様々な視点から意見交換を行いました。病棟でちょうど関連図を発表している時期であり、ディスカッションがとても活発でした。

事例の全体像を捉えたところで、模擬患者さんにフィジカルアセスメント実践を行いました。研修者は実践的なフィジカルアセスメント演習を行うとともに、模擬患者さんから、患者への接し方について客観的にフィードバックをいただき、患者さんへの配慮を振り返る機会にもなりました。また、同じ模擬事例の設定で、教育担当看護師が患者役となり、患者の日常生活の看護支援の演習も行いました。日々症状が変化する患者の日常生活支援において、何を観察しどのように支援を行うのか、グループワークで意見を出し合い演習に臨みました。

ビデオフィードバックの様子         グループディスカッション

【研修者からの声】

研修者から具体的に寄せられた声を紹介します。「患者の全体像を捉える上で、健康上の問題だけではなく患者の特性や強みをあらわすCueの特定が重要であることが分かった」「模擬患者さんからフィードバックをもらい、フィジカルアセスメントの技術の向上だけではなく、患者に寄り添う姿勢や共感的姿勢などが重要であることを学ぶことが出来た」「変化していく患者の状態を、そのときどきでアセスメントし、現在の看護プランが妥当か考えることが重要であると実感した」という声が聞かれました。今後各部署で患者さんの事例検討を行うにあたり「本研修で得た学びが活用できる」と研修者から非常に好評でした。

このあとは、卓球で盛り上がるリフレッシュ研修です!