看護部からのお知らせ INFORMATION

フィジカルアセスメント研修Ⅰを開催(新人看護師対象・平成25年9月)

異常を見抜き、状態を「判断」するため
患者さんの どこをどう診るか?を学ぶ

 

 

 就職して約5ヶ月が経過し、新人ナースたちは、点滴・内服管理や清潔ケアなど少しずつ自分でできることが増えてきました。次の段階では、患者さんの状態を全人的に捉え、ケアにつなげられるようになるために、フィジカルアセスメントを系統的に学習していきます。
 「フィジカルアセスメント」とは、目の前の患者さんから得た一つ一つの情報を結びつけ、状態を「判断」することです。そのためには、適切な「問診」スキ ルと、五感をフル活用して行なう4つの「フィジカルエグザミネーション」スキルを習得する必要があります(図参照)。そこで今回は、それらのスキルを循環 器・呼吸器・脳神経・消化器の領域で、講義→デモンストレーション→演習の3つのステップで学習しました。

概要

●日時:2013年9月11・12・13日 12:30~16:30(4時間) 
●会場:慶應義塾大学信濃町キャンパス 孝養舎3階「実習室」
●参加者:2013年度新人看護師+他院新人看護師
●内容
各系統別レクチャーと演習
【循環器】心電図の判読方法、脈拍の触知 など
【呼吸器】呼吸音の聴診、異常呼吸音の聞き分け など
【消化器】腸蠕動音の聴診方法、腹部の診察方法 など

  • 患者さんの目線に合わせて分かりやすい言葉で問診
    患者さんの目線に合わせて分かりやすい言葉で問診
  • 瞳孔は何ミリでしょうか?左右差の確認も大切です(視診)
    瞳孔は何ミリでしょうか?左右差の確認も大切です(視診)
  • 普段聞く機会の少ない異常呼吸音をシミュレータで聴診
    普段聞く機会の少ない異常呼吸音をシミュレータで聴診
  • 腹部全体の解剖をイメージしながら触診・打診
    腹部全体の解剖をイメージしながら触診・打診

 今年度より、臨床指導ナース(一期生)がインストラクターとして参加し、指導者層もよりいっそう厚くなってきました。認定看護師・専門看護師によるデモンストレーションも好評で、インストラクター自身もプログラムの精度があがってきている手ごたえを感じています。

 

参加者の声

●普段何気なくやっていたエグザミネーションの根拠を考えることができた。
自分の部署の領域だけでなく、他科についても広く学習をしていかなくてはいけないと感じた。
「分かる」から「できる」になるために、自主トレーニングに参加して練習していきたい。
普段経験の少ない、脳神経系の瞳孔の観察や異常呼吸音の聞き分けが難しかった。