看護部からのお知らせ INFORMATION

平成27年度より看護部では新たな集合研修を追加しました

概要 

 当院は高度急性期病院、また地域がん拠点病院であり、その使命として高齢者への看護ケア、合併症予防が重要となります。在院日数の短縮により地域包括的ケアも求められることから「口腔内のアセスメントと確実なケア」「せん妄のアセスメントと介入」「退院支援」を重点的に強化すべき看護力ととらえ、平成27年度より新たに3つの集合研修を追加いたしました。

 

口腔ケア研修

●研修日:7月3日・10日  9月4日・18日(全4回)
対象:

発達レベルⅠ~Ⅳの全看護師・助産師 327名
研修に出席できない看護師は後日研修DVDを視聴(視聴者516名)
講師:獨協医科大学病院 口腔ケア委員会 森川純子師長・新見美江子主任・海老原直美主任

研修は、前半が講義、後半は実際の口腔ケア用品を使用して演習を行いました。講義では口腔ケアの重要性とあわせて看護部で今年度から導入した「口腔アセスメントガイド(OAG)」の理解を深めました。演習を通して、患者さんがどのような感覚でケアを受けているのか、また口腔内を観察するためのポイントを理解することができた、との声が聞かれました。

退院支援研修

―メンバー編―
研修日:6月22日・29日(全2回)
対象:発達レベルⅠ看護師67名

―リーダー編―
研修日:7月16日・28日(全2回)
対象:発達レベルⅡ看護師50名
講師:院内退院調整看護師 大倉美紀主任

メンバー編では、講義を中心に退院支援の必要性の理解とともにチームメンバーとして患者さんの退院後の生活をイメージして入院中から看護ケアを提供していくことを学びました。
実際の退院調整の事例を聞くことで、研修者たちは病棟の患者さんの
状況と重ね合わせ、熱心に研修に参加していました。
リーダー編は、事例を用いてのグループワークを行い、退院支援計画の
立案を経験しました。今年度導入した「退院支援ツール」を活用し、リーダーとしてチームメンバーのサポートも含め、退院支援に必要な視点を学ぶことができました。

せん妄アセスメント研修

●研修日:9月16日・29日(全2回)
対象:発達レベルⅢ~Ⅳの看護師55名
講師:リエゾン精神看護専門看護師 河野佐代子

研修では、せん妄についての正しい理解を深めることから始まり、せん妄を発症させる要因について準備因子を紙などの燃えやすい素材、直接因子をライターに、促進因子を油にたとえ、わかりやすくそして正しくアセスメントすることの必要性を学びました。後半の事例を通して研修者は「準備因子を正しくアセスメントすること」「促進因子に対して予防的に看護介入すること」の理解につながったようです。