2025年度の臨床指導ナース育成研修が5月からスタートしました
2025年度の臨床指導ナース育成研修受講者は5名です。すでに部署において指導者としての役割を発揮している5名ですが、より教育的スキルを高めるために研修を受講しています。
5月から始まった研修の前半では、本学看護医療学部の教員や外部講師による講義・演習が行われました。ここでは、臨床指導ナースに求められる知識・技術・態度について学び、今まで自分が行なっていた指導を振り返り、今後の指導にどのように活用するか考える機会となりました。後半では、フィジカルアセスメント研修やプリセプター研修にインストラクターやファシリテーターとして参加し、さらに実践的な研修となります。
Yさん/神経・消化器内科病棟
私は新卒で入職し、はじめは血液・消化器内科の病棟に配属となりました。結婚・出産後は子育てと仕事を両立しながら外来や透析センターを経験。3人目の出産を経て16年ぶりに病棟勤務となりました。現在は消化器・神経内科の病棟で事例報告、プリセプター、リーダー研修を経て臨床指導ナース育成研修を受講しています。患者中心の看護の体験を通し看護をしている実感や楽しさを感じられるよう支援できる臨床指導ナースを目指します。
Hさん/消化器クラスター病棟
入職時から8年間消化器クラスター病棟に所属し、肝胆膵、血管班の患者を主に担当し、肝臓、膵臓の術後は合併症を発症すると命に直結するという病棟特性があります。その病棟で働く看護師の過半数が発達レベルⅡまでの看護師であり、その中で発達レベルⅠやⅡの看護師の成長を支援する臨床指導ナースの存在の大きさを知り、少しでも後輩達の成長を支援できる存在になれたらと思い、この研修に取り組むことにしました。
Sさん/手術センター
私は他院の手術室での経験後、当院では消化器内科、血液内科の混合病棟を経験し、現在手術血管造影センターで看護業務をしています。
今年度臨床指導ナース育成研修において指導方法についての学びを深めています。大学教員や外部講師の講義は興味深く、学んだことを臨床の場にどう落とし込むか日々考え指導しています。看護実践を通して看護の面白さを後輩ナースや学生の皆さんに伝えていけたらと思います。
Iさん/心臓血管外科・循環器内科病棟
新卒で当院に入職しました。初めは泌尿器科、化学療法共用床のある病棟に配属となり、2年間抗がん剤治療や手術を行う様々な患者と関わりました。3年目に心臓血管外科、循環器内科の混合病棟で働き、現在も同じ病棟で勤務しています。プリセプターやリーダーとして役割を担う中で、新人指導に困難さを感じる場面があり、病棟の新人教育や学生教育に還元出来るように学びを深めたいと考えこの研修を受講しました。
Aさん/共用個室病棟
入職以来、血液内科、消化器クラスターの病棟で2年、皮膚科、形成外科、消化器外科病棟で3年勤務し、現在は共用床(全室個室)の病棟で5年勤務しています。これまで多様な診療科で経験を積み、患者さんの背景や経過に応じた看護の大切さを学び、チームで支え合うことの重要性を実感してきました。後輩を支える立場として、自らも成長を重ねられる臨床指導ナースを目指し、研修に臨んでいます。