看護部からのお知らせ INFORMATION

平成28年度新人看護師対象 前期研修終了

平成28年度新人看護師対象 前期研修が終了しました

 

1.基礎看護技術研修・基礎看護技術研修自主トレーニング

<概要>
 基礎看護技術研修は、新人看護師たちが実際の医療用具やシミュレーターを使用して体験学習をする事で、臨床の場により近い状況で基本的な看護技術を学べます。研修後はクリニカルシミュレーション・ラボでの自主トレーニングの場を活用し、繰り返し体験しながら確実な技術獲得を目指します。

 

 

【基礎看護技術研修】
●研修日時:平成28年4月20・21・22日 8:30~17:00
●場所:孝養舎3階 実習室
●目標:患者の安全・安楽のための基礎看護技術を習得できる。
●研修者:平成28年度新採用者看護師・助産師 120名
●指導者:CN・CNS、臨床指導ナース、臨床工学技士

 

【基礎看護技術研修 自主トレーニング】
●研修日時:平成28年5月6日~6月3日 全15回 9:00~11:00または17:00~19:00
●場所:東校舎1階 クリニカルシミュレーション・ラボ
●目標:「できる」を目指してトレーニングを行なう
●研修者:平成28年度新採用者看護師・助産師うち117名(のべ118名参加)
●指導者:臨床指導ナース、教育担当看護師

<研修の様子>
 研修は部署で実施頻度の高い①経管からの与薬、②尿道留置カテーテル、③ポジショニング、④酸素療法、⑤吸引、⑥輸液ポンプ・シリンジポンプの6つの技術ごとに、『講義(聞いて)→デモストレーション(見て)→演習(やってみる)』という流れで構成されています。

  • 臨床工学技士にシリンジポンプの使用方法を学びながら演習している様子
    臨床工学技士にシリンジポンプの使用方法を学びながら演習している様子

研修者は事前にi-podRを用いて各看護技術の動画を視聴し自己学習をしてから参加します。具体的なイメージを持って研修に臨む事ができ、研修がより効果的なものとなったようです。さらに、臨床実践能力の高い看護師や臨床工学技士から直接指導を受ける事で、より臨床に即した高い知識と技術を学びました。

  • シミュレーターを使用した経管からの与薬
    シミュレーターを使用した経管からの与薬
  • 皮膚・排泄ケア認定看護師によるポジショニング指導 (研修者同士で体験)
    皮膚・排泄ケア認定看護師によるポジショニング指導 (研修者同士で体験)

研修では、臨床での場面を想起できるよう実際の医療資材や機器を使用し、研修者同士での体験、シミュレーターでの演習を行いました。研修後には、「実際に経験することで課題が明確になった/理解が深まった」「研修で体験したことで、実践に向けての不安が軽減できた」「(患者さんへの声かけ、苦痛の軽減、プライバシーへの配慮など)安全・安楽に実施できるようにしていきたい」という声が研修者より聞かれました。そして、自主トレーニングでは「できる」を目指し、臨床指導ナースがインストラクターとなり、研修者は体験を重ね確実な技術の習得につなぎます。研修者は自身の目的を明確にしてトレーニングに臨んでおり、積極的に取り組んでいました。

2.救急時の看護研修

<概要>

 救急時の看護研修は、新採用者の夜勤業務が開始となる5月に、救急時の看護師の役割を理解しBLSが実践できることを目的として開催されました。

●研修日時:平成28年5月18日(水)9:00~11:00 14:30~16:30
場所孝養舎3階 実習室
目標

1.急変時の看護師の役割を理解することができる
2.BLS(AEDを含む)を実践できる
研修者平成28年度新採用者看護師・助産師 119名
指導者救急看護認定看護師、救急外来看護師、病棟看護師、新生児集中ケア認定看護師

<研修の様子>
 
研修は講義・デモストレーション・演習・グループワークという流れで構成されています。研修者は講義で知識の確認をし、指導者によるデモストレーションを見ることで臨床現場における急変時の対応をより具体的にイメージでき、そして演習で実際にBLSを体験し指導者からフィードバックを受ける事で、正確なBLSの手技習得につなげることができました。デモストレーションでは看護師役として研修者が積極的に参加する姿も見られました。さらに、グループワークで救急時における看護師の役割についてディスカッションをする事で、学びが深まり有意義な研修になりました。

  • 救急外来看護師によるバッグバルブマスクの指導
    救急外来看護師によるバッグバルブマスクの指導
  • 胸骨圧迫の手技の確認
    胸骨圧迫の手技の確認

研修後には「患者への救命率に影響するので判断やBLSの開始を迅速に実施することが重要だと学んだ」「(研修後に)実際に急変があり、記録やコール対応を行った。研修での学びを活かすことができた」「指示だしや確認など医療者間でのコミュニケーションの重要性を学んだ」といった声があり、BLSの習得はもちろん、看護師としての役割を考える機会にもなり、自己の課題が明確になったようです。