教育支援体制EDUCATION SYSTEM

国際化の視点 INTERNATIONALIZATION

医療の現場でも国際化は急速に進み、さまざまな国の外国人への対応が求められています。言語だけではなく、文化や生活習慣など人々が持つ多様性を理解できるグローバルな感覚を持つ医療人の育成に努めています。
慶應義塾大学は文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業に、世界レベルの教育研究を行うトップ大学として採択されました。看護部では看護医療学部と連携して、米国、中国、韓国の看護学生の短期留学を受け入れ、共に学ぶ機会があります。また、米国メイヨークリニックの専門性の高い看護師を招き、メイヨークリニックの看護や医療の情報にふれる機会もあります。さらに、毎年1~3名の看護師が海外研修に参加し、海外での実践から看護を学び、現場に還元しています。
病院の社会的役割としては、一般社団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)が進める「日本国際病院」に推奨され、医療渡航支援企業と連携した円滑な渡航受診の促進に取り組んでいます。

海外研修

海外研修は、慶應看護師の発達モデルレベルⅢ以上の看護師を対象としています。研修期間は1ヶ月で研修テーマ、行き先は各自が自由に決めることができるようになっています。

海外研修実績

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海外研修参加者の声

インドネシアの病院と協働して多職種連携を推進

Tさん(2009年入職)

私は日本とインドネシアの5つの大学病院が協働して行った多職種連携を推進し効率的で効果的な医療の提供について検討、実践するプロジェクトに参加しました。研修内容はインドネシアと日本の計5病院で多職種連携におけるそれぞれの考えや実践の報告を通して多職種連携の強化の課題を明確化し、推進していく協働事業への参画するものです。その中で多職種連携における看護師の役割や実際の連携、教育についてのプレゼンテーションの実施や他施設のプレゼンテーションを聞いたり、実際にインドネシアの他施設を見学したり、ディスカッションを行いました。
インドネシアの看護師との関わりから看護師は生活者としての患者さんに最も近い医療者だと改めて実感することができ、患者さんの価値観や生活、社会的背景といった情報を集めそれを多職種に情報共有や問題提起をしていくことが看護師の重要な役割だと学びました。また、お互いの職種の強みや視点を理解することは円滑なコミュニケーションや連携にもつながると実感しました。多職種連携を通して患者さんに効果的な医療を効率的に提供できた事例が増えていくように、現場で実践していきたいです。