教育支援体制EDUCATION SYSTEM

年間研修計画・内容

看護師の成長・発達に合わせて、様々な集合教育プログラムがあります。

急性期医療を実践する看護師として安心して実践できることを目指し、臨床実践力を高める研修を実施しています。
より臨床に近い環境で学習できるシミュレーション学習も積極的に実施しています。
チーム医療で活躍する看護のリーダーを育てるために、リーダーシップに必要な概念化能力や対人関係のスキルを学習するリーダー研修やアドバンス研修もあります。
実践に活かせる研修、個人のキャリアを伸ばすしくみを整えています。

下図は左右にスクロールできます

発達レベルⅠを目指す研修

「新人看護師の一年」をご覧ください。

発達レベルⅠ研修

  1. 静脈注射研修 講義・演習
    (翌年2月~3月頃)

      <講義の目的・目標>

    1. 法的責任、解剖生理、倫理など静脈注射を実施する責任について理解し、判断力を養う。

      <演習の目的・目標>

    1. 静脈注射を実施する責任について理解し、判断力を養う。
    2. 静脈注射を実施するために必要な知識を備え基本的技術を身につける。
  2. 看護過程とフィジカル
    アセスメント研修Ⅲ
    (3月)

      <目的・目標>

    1. 統合的にフィジカルアセスメントできる。
    2. フィジカルアセスメントの結果から、患者の看護援助を見出すことができる。
    3. 患者に安全な静脈注射の技術が提供できるよう、スキルの確認ができる。
  3. フィジカルアセスメントOJTプログラム
    (4月~9月)3回/年

      <目的・目標>

    1. フィジカルアセスメントの観察の視点が広がり、統合的な判断ができる。
    2. 日頃の看護実践を振り返り、実践の価値や意味を見出し言語化できる。
  4. 事例研究講義
    (5月、10月)2回/年

      <目的・目標>

    1. 日々の看護実践からテーマを絞り込み看護過程の展開ができる。
    2. 事例研究のプロセスが理解でき、取り組むことができる。
    3. 論文のクリティークを行い、看護実践を他者にわかりやすく伝えるためのポイントがわかる。
  5. 口腔ケア研修(7月)

      <目的・目標>

    1. 口腔ケアにおける看護師の役割を理解し、アセスメント力・判断力を身につける。
    2. 基本的な口腔ケアが実践できる。
  6. リーダーシップと
    メンバーシップ/
    退院支援研修(11月)

      <目的・目標>

    1. 慶應チームナーシングにおけるメンバーの役割とリーダーの役割の理解を深めることができる。
    2. メンバーおよびリーダーとしての自己の課題がわかる。
    3. 看護部の組織と管理体制について理解する。
    4. 当院の退院支援のしくみを知る。
    5. 退院支援は入院時から始まることを意識し、退院支援に必要な情報収集が何かを考えることができる。
    6. 入院時からゴール(何のための入院か、どこを目指すのか)を意識し、生活者の視点でアセスメントする必要性を理解できる。
    7. 意思決定支援や自立への支援も退院支援につながることを理解することができる。
    8. 介護保険や訪問看護などの知識を確認できる。

発達レベルⅡ研修

  1. リーダー研修
    (6月〜翌年3月)

    <目的>
    慶應義塾大学病院の看護の質の向上のために、リーダーシップ能力の開発を通して看護師としての自律を目指す。

      <目標>

    1. 組織人・専門職として行動できる。
      1. 慶應義塾の組織と理念を理解している。
      2. 慶應義塾大学病院看護部の組織と理念を理解している。
      3. 組織人として理念をふまえた行動ができる。
      4. 看護師として倫理観に基づいた行動ができる。
      5. キャリア開発に必要な自己の課題が明確にできる。
    2. 自己を認識でき、円滑な人間関係を保つことができる。
      1. 自己を客観的に振り返り、自己の認識を深めることができる。
      2. 人間関係論を理解し、円滑な人間関係を調整、保つことができる。
      3. 看護の場におけるプレゼンテーションが効果的にできる。
    3. 全体の状況を把握し、問題解決ができる。
      1. 病棟の現状を客観的に把握している。
      2. 問題解決過程を理解し、実践ができる。
    4. チームメンバーの意欲を高め、目的達成のための支援ができる。
      1. チームメンバーの看護観、行動特性、力量を理解し、関わることができる。
      2. チームメンバーと信頼関係を持ち、協働意欲を高めることができる。
      3. 目標達成のための指示、支援ができる。
    5. 指導的役割を果たすことができる。
      1. チームメンバーの育成ができる。
      2. 看護の質の向上を図ることができる。
  2. 退院支援研修
    (実践編)(9月)

      <目的・目標>

    1. 自身が社会の一員であり、看護師としてできることを見つめなおすことができる。
    2. 当院の退院支援のしくみを理解できる。
    3. 退院支援マップに沿った、退院支援のプロセスを理解し、課題解決の糸口を見出すことができる。
    4. 退院支援に関連する社会資源を再確認できる。
  3. せん妄アセスメント研修(10月)

      <目的・目標>

    1. せん妄について正しく理解し、せん妄とその予防的介入について基礎的な知識を習得する。
    2. せん妄予防の看護、発生時の看護について基礎的な知識を身につける。

発達レベルⅢ研修

アドバンス研修(5月〜翌年2月)
  • 問題解決手法
  • コミュニケーション

    <研修の目的>

  1. 患者を含む医療チームメンバーと目標を共有することができ、目標達成にむけて患者の健康上のニーズや社会生活上のニーズに応じた資源を活用し、ケアの統合性を高めることができる。
  2. チーム医療のリソースパーソンとして包括的看護実践を支援できる。

    <研修者の目標>

    研修者は自己評価を行い、同僚、管理者から他者評価を受けながら、研修修了までに下記の目標に到達できるように取り組む。

  1. 職場の問題状況を取り上げ、PDCAサイクルを1周以上まわすことができる。
  2. 問題の優先順位がわかり、評価を含めた問題解決のプロセスを論理的に分析できる。
  3. メンバーを動機づけて、問題解決に参画を促すことができる。
  4. メンバーと成果の評価を通し、達成感を共有できる。
  5. 自己の陥りやすいコミュニケーションの傾向をふまえ、自己を調整でき、相手を尊重したコミュニケーションが図れる。
  6. 専門職としてのモデルであることを意識し、意見調整、交渉を実践できる。

発達レベルⅣ研修

臨床指導ナース育成研修

    <目的>

  1. 臨床判断力および教育力の高い看護師が集合教育ならびにOJTにおいて、その能力を発揮することで、チームとしての看護の質を保証することにつなげる。
  2. 臨床指導ナースは、ジェネラリスト・ナースとして成長発達した看護師が、個人の内的動機付けを高め、活き活きとキャリアパスを描きながら組織の中で活躍できる。

    <目標>

  1. 発達レベルⅡまでの看護師を教育・指導することができる。
    1. 発達レベルⅠにある看護師のフィジカルアセスメント能力を高めるための、効果的な指導方法について習得できる。
    2. 発達レベルⅠの看護師が事例研究としてまとめるための支援を計画的に実施できる。
    3. プリセプターの精神的な負担について理解し、プリセプターがより効果的に新人看護師を指導できるように支援できる。
    4. 部署全体で新人指導に取り組むための具体的な支援策を提案できる。
    5. 臨床現場の指導者として集合教育の内容・方法等について提言できる。
  2. 看護学生および学習環境を理解した上で、効果的な実習指導ができる。
    1. 部署全体で看護学生の実習目標に合わせた指導が行えるよう学習環境を整えることができる。
    2. 看護学生の学習レディネスを理解した上で、実習成果について適切にフィードバックできる。

臨床指導ナース育成プログラム
全体像

講義内容

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科目 主な内容
基礎編 看護学教育 看護学教育の現状と課題 臨地実習における教育方法
レジリエンスを育む
教育方法
・レジリエンスの要素を知る
・レジリエンスを使った教育方法
看護師のメンタルヘルス 看護師のメンタルヘルスの現状 困難を乗り切る力を育てる
看護研究・看護理論 研究・理論における看護理論 ケースレポートの目的、支援方法
臨床倫理(看護倫理) 看護専門職の責任と倫理 倫理的ジレンマ 倫理的感受性
ケアリング ケアリングとは 教育におけるケアリング
応用編 コミュニケーション演習Ⅰ コーチングの基本概念とスキル GROWモデルを活用した質問
コミュニケーション演習Ⅱ 人材育成のための行動目標をコーチングによって導き出す
リフレクションを用いた
教育的指導方法
指導場面の映像と、逐語録に対するフィードバックとグループディスカッション
自己の内省と成長の確認
看護過程の指導方法 看護過程を指導する上で必要な最新の知識 
看護学生や新人看護師が看護過程を展開する上で感じている困難さ

その他の研修

プリセプター研修

    <目的・目標>

    【第1回】

  1. プリセプターになるための準備研修
    1. 新人看護師を取り巻く状況について理解し、どのように職場環境を整えればよいか考えることができる。
    2. 新人看護師と建設的な関係を築くために、共に学んでいく姿勢がもてる。
    3. 自分自身のコミュニケーションの傾向を振り返り、教育的なかかわり方を理解する。
    4. 看護技術を指導するために必要な教え方の原則を理解できる。
    5. 基本的な看護技術のモデルを示せるよう自己の教え方について点検し、効果的な指導方法を表現できる。
  2. 新採用者オリエンテーション 看護技術研修指導者
    1. 与薬行動について原則的な行動のモデルを示し、指導することができる。
    2. 新人看護師の状況を把握し、職場の指導に役立てることができる。

    【第2回】

  1. 指導者としての実践から、自己の指導の傾向に気づき、強みや課題を明らかにできる。
  2. プリセプターとしての自己を肯定的に振り返ることができる。

    【第3回】

    新人看護師の成長に合わせた指導の時期や方法について理解できる。

    【第4回】

    自己の教育スキルや、指導者としての成長を総合的に評価できる。