LINE

慶應看護の特徴FEATURES

各専門領域の看護活動

がん看護専門看護師

Sさん

外来を中心に、難しい治療選択を迫られるがん患者さんの診察への同席や面談を通じて、病状や治療に対する理解の促進や思考の整理を行い、患者さんの価値観に沿う意思決定ができるよう支援をしています。また、様々な苦痛や問題を抱える患者さんのケアに迷い葛藤する医療者に対して、解決策を一緒に考えたり、必要なケアを調整したりしています。患者さんの症状緩和が図れたり、ジレンマが解決したりした時にやりがいを感じます。

がん性疼痛看護認定看護師

Fさん

がん患者さんの治療や生活を支援する中で、自身の看護実践に疑問を持ち、根拠を学ぶために進学しました。現在、緩和ケアチーム看護師としてつらさに対するケアの実践のほか、非がんを含めた院内の基本的緩和ケアの質向上のために部署看護師へ事例を通した教育に重きを置いて活動しています。彼らが感じた困難やジレンマを自分たちの力で解決できた時に、私もやりがいを感じています。今後も、彼らが自信をもって実践に取り組み、やりがいを実感できるよう支援していきたいと考えています。

院内で活躍するスペシャリスト

ユマニチュード®・認定
インストラクター

Iさん

ユマニチュード®は、「私はあなたを大切に思っています」ということを相手が理解できるように伝えるためのケア技法です。優しさが伝わるケアを継続することで患者さんの持つ力を最大限に発揮し、自律と自立の尊重を実現することができます。ユマニチュード®・認定インストラクターとして日々の実践を通して伝達し、患者さんとの良い関係性の中で健康回復を目指すケアが院内全体で実現できるようにしたいです。

CCLS(認定チャイルド・ライフ・
スペシャリスト)

Fさん

子どもを育てながら闘病する患者さんを看る中で、家族である子どものケアに関心を持ち、4年間の米留学を経て、認定チャイルド・ライフ・スペシャリストになりました。私の役割は、子どもの気持ちを代弁し、医療現場に反映させることです。成人領域では、子どもに病気をどう伝えるかなど親患者の葛藤に寄り添います。小児領域では、侵襲的な処置や検査を経験する患児の頑張りを引き出すケアをします。活動を通して、子どもの権利ができる限り尊重された医療の実現を目指しています。

専門看護師

感染症看護専門看護師

感染症看護専門看護師は、患者・家族、面会者、医療従事者にかかわらず施設内外の人々を感染から守り、感染症を起こしてしまった人の早期発見・適切な医療を受けられるような看護を提供する役割を持って活動しています。感染予防に強い組織としての病院づくりと、個々の患者さんを医療関連感染から守るために、設備・体制を整え、教職員への指導・教育・相談も含めて活動を行っています。

精神看護専門看護師

精神看護専門看護師は、身体疾患をもつ患者さんやご家族の精神的なケアと看護師のメンタルヘルス維持向上を専門にする看護師です。精神科リエゾンチームや高齢者認知障害サポートチームのメンバーとして活動し、病棟や外来看護師と一緒に精神的ケアを行っています。看護師のメンタルヘルスに関しては、メンタルヘルスに関連した研修を行ったり、個別面接によって看護師の悩みの相談に応じたり、アドバイスをしたりしています。

急性・重症患者看護専門看護師

対象は手術患者さんや重篤な患者さん、生命の危機状態を脱した後も濃厚なケアを必要とする患者さんなど多岐に渡ります。2名の領域看護師ICUで活動していますが、患者さんと御家族にとってICUは療養生活の一部と捉え、その後のQOL向上まで焦点を当てて回復過程を支援していす。集学的治療の場で、仲間の看護師、多職種との良好なコミュニケーションや倫理的な視点を基に、最善の医療が提供されるよう活動していす。

小児看護専門看護師

小児看護は、子どもの成長発達に応じて、医療・教育・保健・福祉が連携しながら、きょうだいを含む家族全体の生活を考えた支援をしていくことが特徴です。子どもは病院での処置や検査に不安や恐怖心を抱き、抵抗することもありますが、子どもなりに理解して臨み、頑張ったと思える体験になるよう、関わる部署・職種で協働した支援を考えています。また、小児集中治療室での看護や病気をもつ子どもの自立支援にも力を入れています。

遺伝看護専門看護師

遺伝看護専門看護師は、遺伝に関する課題を持つ患者やご家族の方に療養生活支援、心理社会的支援を専門にする看護師です。臨床遺伝専門医や認定遺伝カウンセラー®と連携し、遺伝学的検査の意思決定支援を行います。また、発症予防や疾患の早期発見につながるよう、健康管理を共に考え支えていきます。さまざまな診療科にかかる遺伝性疾患、あるいはその可能性のある方が安心して過ごせるように、看護師への相談、教育を行っています。

認定看護師

感染管理認定看護師

患者さんやご家族、医療従事者など病院内すべての人の感染を低減または防ぐことを目的に活動しています。医師や薬剤師、検査技師など他職種で構成されたICT(Infection Control Team)の一員として、現場のラウンド、感染対策に関するサーベイランスの実施、感染予防に関する教育を中心に活動しています。現場のスタッフと共に日々感染防止の維持・推進に努めています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

皮膚・排泄ケアでは、入院・外来を問わず、皮膚や排泄にトラブルのある方への支援を行っています。主に褥瘡、術後創感染、難治性潰瘍などの創傷管理、スキントラブル、ストーマ(人工肛門、人工膀胱)、瘻孔管理、尿便失禁などでお困りの患者さんに対し、早期回復や安全で快適な生活が送れることを目指してケアを行っています。医師、栄養士、理学療法士など多職種と協働し、チームで専門的医療を提供しています。

救急看護認定看護師

当院は2次救急施設として、自力来院する救急患者に対し医師と協働しトリアージと救急医療の提供を行うとともに、都のCCU・急性大動脈スーパーネットワーク、脳卒中、熱傷対応施設として重症患者も受け入れています。救急看護認定看護師はこれら看護実践に従事しつつ、救急領域研修の開催、院内急変対応やDMATなど院内の救急・災害医療体制整備への参画、院外向け講習会開催など地域貢献を目的とした活動も行っています。

透析看護認定看護師

透析看護認定看護師の活動は、腎臓病患者に対する、安全かつ安楽な透析治療の管理と、長期療養生活におけるセルフケア支援です。糖尿病透析予防指導等の腎臓病患者への腎機能低下予防指導、血液/腹膜透析・腎移植などの治療選択支援、安全な透析の実施と生活指導に力を注いでいます。患者さんは生涯続く透析療法や生活調整の負担を抱えています。終末期のケアも含め、チームで患者さんに寄り添った看護の提供を目指しています。

糖尿病看護認定看護師

患者さんの生活、思い、価値観を尊重し、糖尿病とともに生活する人として、糖尿病療養生活を支援しています。患者さん個々の生活に合わせた血糖調整の支援、糖尿病合併症を予防するための糖尿病透析予防支援、フットケア看護も行っています。糖尿病治療は大きく進歩し、持続グルコースモニタリング機器、自動調整機能を備えたインスリンポンプなど、さまざまデバイスが誕生しました。私たちも最新の知識と技術を備え、導入支援、その後のフォローを行っています。

摂食嚥下障害看護認定看護師

摂食嚥下障害看護は、疾患や治療、加齢などの様々な要因により生じます。障害の要因を検査やアセスメントから特定、誤嚥や窒息を予防するための対策を講じ、必要な訓練を行い安全に摂食・嚥下が出来る様、支援しています。また、脱水や低栄養などのリスクに対しては、栄養サポートチームの一員として、医師や栄養士、薬剤師などと協働し、予防的介入を行う事で全身状態の悪化を予防し、患者さんの早期回復を支えます。

慢性心不全看護認定看護師

治療の進歩に伴い心疾患の生命予後は向上してきています。大動脈弁狭窄症の治療であるTAVI治療は高齢者が多く合併症のリスクが高いことが特徴です。そのため、術前の意思決定支援を行い、目標をもって治療が行えるように支援しています。また心不全は進行性の病気であり急性増悪することも度々あります。急性期から心臓リハビリテーションや増悪予防のためのセルフモニタリング、運動・食事療法の日常生活指導を行っています。

緩和ケア認定看護師

緩和ケアとは、がんを抱えながらその人らしく生活できるよう診断時から治療と並行して患者さんや家族に提供されるケアです。治療が行われる診療科をはじめ、様々な関連部署と連携しながら緩和ケアチームのメンバーとして活動しています。がん疼痛や呼吸困難、倦怠感などの身体的苦痛や精神・スピリチュアルな苦痛に対する症状緩和ケア、患者さんを支えるご家族へのケア、看護師を中心とした医療者に対する支援を行っています。

がん性疼痛看護認定看護師

がん患者は、がんと診断された時からがん疼痛など身体的苦痛、不安や経済的な悩み、無念さや苦悩など様々な苦痛を抱えています。苦痛を早期に和らげ、その人らしく生活ができるよう、緩和ケアチームのメンバーや他の専門領域看護師、各診療科など多職種と協働し、がん患者とその家族への支援を行っています。また、院内全体で質の高い緩和ケアを提供できるよう、研修だけでなく、日々の実践を支援し継続教育に力を入れています。

がん化学療法看護認定看護師

私達は、がん薬物療法を行う患者さんやご家族のニーズを捉え、意思決定支援やセルフケア支援など直接的な看護を提供しています。又、医療スタッフが安心してがん薬物療法を実践するために、抗癌剤の安全な取り扱いと投与管理ができ、最新の知識が得られるように集合教育とOJTを連動させながら教育活動を行っています。患者さんの思いに寄り添い、苦痛な有害事象を最小限にし、充実した生活が送れるよう看護を提供しています。

乳がん看護認定看護師

乳がん患者さんは治療による女性性の変化や副作用に対処しながら生活するといった多くのストレスを体験します。また、社会的役割が大きな年代の罹患率が高くその役割変化から様々な問題を抱えます。乳がん看護認定看護師の役割は患者さんが「自分らしく生きる」ために医師や他部門・多職種のスタッフと連携し包括的な支援を行うことです。がん看護研修の企画開催を行い、院内および地域の看護の質向上にも勤めています。

不妊症看護認定看護師

近年の晩婚化に伴い生殖医療を受ける方が増加し、治療を受ける患者さんの年齢も年々上昇しています。第三者の配偶子を用いる生殖医療やその後の妊娠・出産への支援、がん生殖なども当院では高いニーズがあります。不妊の問題を抱えている、または原疾患の治療のため妊孕性が低下・喪失する可能性のある個人やカップルに対し必要な情報提供や相談を行い、治療の自己決定ができるように支援します。

新生児集中ケア認定看護師

NICU(早産児や疾病新生児の集中治療室)に所属し活動しています。予備力が極めて小さく言葉で伝えることができない新生児看護で大切にしていることは、きめ細やかな観察とフィジカルアセスメントと正確な看護技術です。バイタルサインや皮膚色の変化などからニーズを考え、新生児自身の回復力や成長する力が最大限に発揮されるように、ご両親やチームメンバーと協力して取り組んでいます。

がん放射線療法看護認定看護師

放射線療法は、がんを治すものから症状緩和、小児から高齢者、様々ながんの患者さんが対象となります。がん治療の中でも苦痛が少なく、身体にやさしい治療ですが、治療効果を最大限に得るためには、計画した期間に連日通う必要があります。患者さんとご家族が、安全に安心して治療が完遂できるよう治療選択時の意思決定支援、治療時の苦痛や不安の緩和、症状や生活背景に合わせたセルフケア支援、社会的サポートを多職種と協働し行っています。

その他の専門資格

CCLS(認定チャイルド・ライフ・スペシャリスト)

医療現場における子どもの意思や気持ちの代弁者としての役割を担います。子どもの成長/発達を支援しながら、子どもの病院体験がよりストレスの少ないものとなり、子どもが主体的に病気/治療と向き合えるような心理的/社会的ケアを提供いたします。また、子どもをもつ親が病気になったときの葛藤に寄り添い、その子どもの気持ちのケアを通して、病気や治療に関わる親子のコミュニケーションの橋渡しをいたします。