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先輩紹介SENIORS

2年目看護師

患者さんの退院後を見据えた支援を目指す

Mさん 福岡大学卒業

入職理由について

看護部の理念にある「患者を尊重し、患者のQOLを高める看護実践」に共感したため入職を希望しました。実際に、インターンシップを通して先輩看護師が一人ひとりに丁寧に向き合い寄り添っている姿を見て、私が理想とする「患者、家族が大切にしていることを同じように大切にする看護」が実現できる環境であると感じ、この環境で働きたいと強く感じました。また、教育システムに魅力を感じたことも理由の一つです。発達モデルで成長を膨らみとして捉え、自身の経験や習熟度に合わせて学ぶことができるという点に関心を持ちました。看護師として成長し続けられる制度のもとで勤務することで、多方面から物事を考え行動できるジェネラリスト・ナースを目指すことができると考えました。

現在の仕事内容とやりがいに
ついて

私が所属する病棟では、主に神経内科・リウマチ膠原病内科・腎臓内分泌代謝内科・眼科の患者さんを受け入れており、幅広い知識、技術の習得や臨機応変な対応が求められます。また長期、定期入院の患者さんも多く、長く深く関わることができることも特徴です。私が理想とする「患者、家族が大切にしていることを同じように大切にする看護」が実現できる環境だと思います。自身の関わりを通して、患者さんから「あなたが担当で良かった」という言葉をもらったり、今まで引き出せていなかった病気や生活への思いを引き出せたりしたときにやりがいを感じます。

仕事の難しさと乗り越え方に
ついて

様々な疾患を抱えた患者さんを受け入れる混合病棟のため、幅広い知識・技術が求められることに難しさを感じていました。継続的に学習するだけでなく、分からないことは先輩に聞き、経験を重ねることで、技術や知識に少しずつ自信が持てるようになり、日頃の業務をより安全に遂行できるようになりました。また、慢性疾患の患者さんが多く、病気や治療への受け止めを引き出すなど関わりの難しさを感じていました。まずは患者さんを生活者として捉え、日々の関わりの中で患者さんのニーズや希望を見つけ、それに基づいた看護を行うことの大切さを感じました。

今後の目標について

現在所属している病棟では慢性疾患を抱える患者さんも多く、退院後も食事や薬物療法で管理が必要になることが多いです。患者さんと関わる中で、自宅での食事内容や薬物管理状況、協力者の有無、疾患や治療への思いを把握し、退院後も治療を継続できるよう情報提供し、支援体制を整えていく必要があると実感しました。今後は患者さんの退院後の生活を考慮した介入を行い、退院した後も健康を維持し、生活の質を向上できるよう支援していけるようになりたいと考えています。

3年目看護師

「その人らしく生きる」個別性の高い看護を提供

Jさん 天使大学卒業

入職理由について

自律した「ジェネラリスト・ナースの育成」を理念とする当院の教育支援体制に魅力を感じ、入職に至りました。年次ごとの一律な研修や教育プログラムではなく、看護師一人ひとりの経験や習熟度に応じて学ぶシステムや、発達レベルに応じた様々な研修があり、この病院なら看護師としてのしっかりとした土台を作ることができると思いました。また、出身大学 OGからの「当院の教育プログラムは間違いなく自分の力になる」という言葉が、北海道から上京しチャレンジしようとする私の背中を押してくれました。入職 3 年目となった現在、当院の教育支援体制は、看護師一人ひとりを大事にし、成長を後押ししてくれる素晴らしいものだと実感しています。自分の理想とする「いかなる領域・対象においても、患者さんにとって最善のケアを行う看護師」に近づくために今後も学習し続け、獲得した知識を看護実践で活かしていきたいです。

現在の仕事内容とやりがいに
ついて

消化器外科・内科病棟に所属し、肝臓・胆道・膵臓・血管等の疾患に対して手術や内視鏡治療、血管内治療を受ける患者さんの看護を行っています。患者さんが安心して治療を受けられるよう、治療前より丁寧な説明を行い、治療後は早期回復のための支援、合併症予防の介入など業務内容は多岐にわたります。入職当初は急性期病棟のスピード感や、ケアが患者さんの回復に直結する責任の重さに戸惑いがありました。例えば術後のドレーン管理ではわずかな排液の色や性状の変化にも最大の注意を払う必要があり、最初は自信がなく何度も先輩に確認をしていました。しかし、医師や先輩方の指導を受けながら経験を重ねていくうちに、自信を持って観察や判断をし、スピード感を持って実践できるようになりました。3 年目を迎えた今、患者さんの個別性に配慮したケアやサポートを行い、元気に退院される姿を目にしたときの嬉しさや、患者さんからお言葉やお手紙をいただいたときの感動を忘れず日々の業務に励んでいます。

仕事の難しさと乗り越え方に
ついて

所属している病棟では患者さんの病状や治療内容、生活背景などが多岐にわたるため、個別性の高い看護が求められます。その中で、医師から退院後も身体にチューブを入れたまま生活する必要性を説明されたがどうしても受け入れられないと訴え、それを拒否する患者さんのケースがありました。必要性を説くだけでは納得してもらえず、患者さんの意思を尊重したいジレンマと自分の無力感に看護師としての難しさを感じました。患者さんと向き合うことでしか糸口は見つけられないと思い、連日傾聴を重ねドレーンを自己管理する不安や、退院後の生活の懸念を一つひとつ取り除くよう努めました。
そして患者さんの生きがいが「仲間と神輿を担ぐこと」という話から、工夫してドレーンの排液バッグを服の中に仕舞い込む方法で祭りの参加も可能ではないかと提案したところ、身体にチューブを入れたままの生活を前向きに捉えていただけるようになりました。その後、医師へフィードバックし再度患者さんに説明いただき、最終的にご納得いただいて退院となりました。このケースは患者さんに寄り添い、「その人らしく生きる」を尊重する個別性の高い看護の実践として私の大きな学びとなりました。

今後の目標について

大学では人としての尊厳や心のケアについて学んできました。今後は自身の思いを表出することが難しい患者さんに対してどのようにコミュニケーションを図っていくかを課題とし、常に柔らかな表情で接し患者さんが思いを表出しやすいよう声掛けを行うことや、心のケアとしてユマニチュード®の技法を学びたいと思っています。患者さんやご家族が何を大切に考えているのか、またどのように過ごしていきたいかを一緒に考え「その人らしく生きる」を尊重し、EBP に心のケアを取り入れていくことが今後の目標です。そして心の安定が導く、患者さん本来の持っている力を最大限生かす看護を実践していきたいです。

5年目看護師

研修を通してリーダーシップを学びメンバーを支援

Yさん 福岡女学院看護大学卒業

入職理由について

私が当院を選んだ理由は、特定機能病院であるため高度な医療技術の開発、提供を行っており、高い技術や知識を身につけることができると考えたからです。私は様々な分野について高い知識を持ち、総合的な見地から患者さんにとっての第一を考えられる看護師を目指したいと思っており、当院は教育体制が整っていて、基礎から丁寧に学び、必要な知識をしっかりと身につけて成長することができると感じたので志望しました。

現在の仕事内容とやりがいに
ついて

現在の部署では、主に整形外科とリウマチ・膠原病内科の患者さんの看護を行っています。手術後や治療後の異常の早期発見や退院を見据えた上でリハビリテーションを行い、患者さんやご家族が退院後どのような生活を望んでいるのか踏まえた上で、多職種で連携し希望を実現できるように支援しています。患者さんがそれまでできなかったことができるようになり、笑顔で退院していくところを見るとやりがいを感じます。プリセプターとして新人看護師を指導する立場となり、自身の知識や技術を深め一緒に成長できるように日々努力をしています。

仕事の難しさと乗り越え方に
ついて

看護師は患者さんの命に関わる仕事をしているため、大きな責任があります。自分の行動一つで患者さんの人生に大きく関わるかもしれないと感じることがプレッシャーとなり、看護師として働くことが怖くなったこともあります。それを乗り越えるために、正確な知識を身につけ、マニュアルを振り返り徹底するようにしています。思い悩んだときに相談に乗ってくれる先輩や同僚の存在は大きく、今後も互いに支え合い高め合っていきたいです。

今後の目標について

看護師として5年目となり、現在はプリセプター、そしてリーダー研修に取り組んでいます。新人看護師の指導だけでなく、病棟の問題解決に向けて病棟全体に視野を広げて、日々看護を行っています。リーダー研修を通してリーダーシップを学び、自分自身のことだけでなく、他のメンバーの支援も行っていけるように成長したいです。そして、これまで以上に患者さんにより良い看護を提供できるようにしていきたいです。